西大寺会陽(えよう)は、岡山市東区の西大寺観音院で、まわし姿の男たちが、本堂の御福窓(ごふくまど)から投げ込まれる2本の宝木(しんぎ)を奪い合う行事です。寺の会陽の紹介では、その御福にあやかろうと境内を埋める参拝者は3万人とされ、どの年の数かは示されていません。観覧する人は、奉賛会が売る券で有料の観覧席や本堂に入るか、境内で見ます。
寺の行事日程では、会陽は例年2月の第3土曜日で、宝木投下は当日の午後10時です。2026年は2月21日(土)で、投下も午後10時でした。2027年の第3土曜日は暦の上では2月20日に当たりますが、これは数えた日です。2027年の日付は、寺からも主催の西大寺会陽奉賛会からもまだ発表がありません。そのため、ここから先の券・時刻・帰りの便は、どれも2026年2月21日の回の例です。
観覧券の種類と買い方(2026年2月21日の回)
2026年の回の観覧券は、次のとおりでした。
| 券 | 値段 | 買い方 |
|---|---|---|
| 座席指定席 | S席8,000円・A席7,000円・B席6,000円 | 電話(086-942-0101)か窓口で予約 |
| 立見席(東・西) | 東2,000円・西1,000円 | 1月下旬頃から窓口で販売。当日も購入できる |
| 本堂(内陣・御福窓)拝観券 | 1,000円 | 1月下旬頃から窓口で販売。当日も購入できる |
窓口は岡山商工会議所西大寺支所(岡山市東区西大寺中3-6-15)の2階です。座席指定席は予約で買う券で、当日に残りがあったかは未確認です。
当日に買えたのは、表のとおり立見席券と本堂拝観券です。立見席券は当日の午前9時から午後5時30分まで支所の窓口で、午後7時頃からは観覧席の入口で売られました。前日までに支所の窓口で立見席券を買う場合は現金払いだけで、座席指定席と違って電話での予約や取り置きはできませんでした。2026年の奉賛会の案内には、立見席券は「事前に売り切れることはまずありません」とあります。同じ案内によると、立見で観覧する人の半数以上が当日に観覧席の入口で買っていました。座席指定席券と立見席券は、払い戻しができませんでした。
本堂拝観券は本堂に入るための券です。奉賛会の取材向けのページには、鐘楼門の受付で売るとあり、一般の人は本堂の中での写真撮影が原則禁止です。
宝木投下の夜の入場(2026年の例)
奉賛会の行事日程では、2026年の当日は午後2時20分から少年はだか祭りがあり、夕方からは午後5時25分の会陽甚句の演舞、午後6時15分と午後7時10分の会陽太鼓の奉納演奏、午後6時45分の会陽冬花火と続きました。午後8時から午後9時30分までは参加者が境内を練る地押し巡行で、その後に午後10時の宝木投下です。
2026年の観覧者への注意では、午後7時30分以降、一般の客は中国銀行西大寺支店から仁王門までの「わっしょい通り」と、観音院北門から支所までの間を通れませんでした。午後8時以降は入場を制限することがあるとされ、有料の観覧席にはなるべく午後9時頃までに入るよう求めていました。有料の観覧席では三脚が使えず、雨の日は傘ではなくカッパを着るよう案内していました。ベビーカーでの来場は遠慮するよう求めていました。
寺はJR赤穂線の西大寺駅から歩いて10分です。2026年は2月21日の午後2時20分から午後11時頃まで交通規制があり、区域は車両通行禁止でした。奉賛会の交通案内図は、駐車場が少ないので公共交通機関を利用するよう頼んでいました。
帰りの臨時列車と臨時バス(2026年の報道)
山陽新聞は2026年2月19日付の記事で、21日の会陽に合わせて両備バスとJR西日本中国統括本部が岡山駅行きの臨時のバスと列車を運行すると報じました。列車は赤穂線の西大寺駅から午後9時7分、午後10時5分、午後10時44分発の3本で運賃は大人240円、バスは昭和被服総業前から午後10時30分、午後10時45分発の2本で運賃は大人440円とされていました。バスの乗り場は駅ではありません。行きは列車もバスも通常の便で対応する、と同じ記事にあります。
宝木投下の午後10時と並べると、午後9時7分の列車は投下の前に出ます。午後10時5分の列車は投下の5分後の発車で、寺から駅までは歩いて10分です。投下より10分以上あとに出るのは、午後10時44分の列車と、バスの2本でした。どれも運行の予告を報じた記事で、実際に走った記録ではありません。
2027年2月の時刻と臨時の便も、まだ発表がありません。2026年の臨時の便は、開催の2日前の新聞記事で伝えられました。投下のあとに岡山へ戻る便があるかは、その年の発表を見てから決めることになります。発表で岡山駅まで戻る便が分かり、岡山駅の近くに泊まるなら、宿は楽天トラベルの岡山駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。
宝木は福男から祝主へ
寺の説明では、修正会の結願の日に参詣者へ守護札を出したところ、望む人が続いて頭上に投げ与えることになり、奪い合いになったのが始まりと伝わります。名誉住職の坪井全広さんの文によると、紙の札は破れるので木に替わり、いつの頃からか宝木と呼ばれるようになりました。
宝木を取った人は寺の近くの仮受所で検分を受け、無事に終わると福男になり、宝木は祝主(いわいぬし)が貰い受けます。寺は2026年の会陽に寄せた文で「福男は、地域の代表である祝主に寶木を分け与えると幸福の連鎖が始まり」と書きました。寺の2026年のページには、その年の祝主と、祝主ごとに福男の名前が載っています。
2027年の日付と観覧券の発売を確かめる所
2027年の日付と観覧券の発売日を確かめる先は、西大寺観音院のお知らせ一覧と西大寺会陽奉賛会の西大寺会陽のページです。問い合わせは西大寺会陽奉賛会(岡山商工会議所西大寺支所内、電話086-942-0101)。