「列車ご利用の方などは時間に余裕を持って」。鳴子温泉駅前の駐車場から歩いて7分の共同浴場「滝の湯」は、混むと整理券を配って入場を制限し、保存会がこう呼びかけています。東京からは古川で陸羽東線に乗り換える1回だけで、はやぶさ101号なら10時6分に駅前が温泉街の鳴子温泉駅に着き、滝の湯には大人300円で入れます。
古川駅で陸羽東線に乗り換える
東北新幹線で東京から仙台まで約120分、仙台から古川まで約15分、古川からJR陸羽東線で鳴子温泉まで約45分です(鳴子温泉郷観光協会の案内の目安で、列車ごとの時刻は下の表のとおりです)。
東京駅を出る新幹線から、古川で陸羽東線に乗り継げる例を挙げます。時刻は観光協会の乗り継ぎ早見表(2026年4月1日改正)によります。表の古川発の時刻は、2026年11月のJR東日本の時刻表にも同じ時刻で載っています。
| 東北新幹線 | 東京発 | 古川着 | 古川での待ち | 古川発 | 鳴子温泉着 |
|---|---|---|---|---|---|
| はやぶさ101号 | 7:16 | 9:03 | 16分 | 9:19 | 10:06 |
| やまびこ53号 | 8:45 | 11:03 | 12分 | 11:15 | 12:01 |
| やまびこ59号 | 11:36 | 13:51 | 27分 | 14:18 | 15:02 |
| やまびこ63号 | 13:36 | 15:52 | 16分 | 16:08 | 16:56 |
| はやぶさ107号 | 17:56 | 19:43 | 7分 | 19:50 | 20:33 |
早見表は臨時の列車を載せない簡易な表で、新幹線によっては乗り継ぐ陸羽東線が書かれていません。乗る日の時刻と、新幹線の特急料金・陸羽東線の運賃は、JR東日本お問い合わせセンター(050-2016-1600、8:00〜21:00)で確かめられます。
古川を出る陸羽東線は平日も土休日も14本
古川駅を出る陸羽東線の下りの普通は、2026年11月のJR東日本の時刻表で、平日も土曜・休日も14本です。どれも鳴子温泉行きで、最終は22時41分に出ます。11月の時刻表の数なので、10月に乗るなら乗る日の時刻表を見てください。このほかに快速「おもいで湯けむり」が平日に3本、土曜・休日にはさらに快速「風っこストーブ湯けむり号」が1本走りますが、どちらにも時刻表で運転日注意の印が付いているので、乗るなら走る日を確かめてからにしてください。
早見表で時刻が出ている途中の駅は、有備館、池月、川渡温泉、鳴子御殿湯です。
帰りの鳴子温泉駅の上りも、平日・土曜休日とも普通が14本で、最終は21時41分発です。快速には仙台まで乗り換えずに行く列車もあり、こちらも運転日注意の印付きです。小牛田〜古川〜鳴子温泉の間は、時刻表どおりに走っています。
駅前の温泉街にある共同浴場「滝の湯」
鳴子温泉は、鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首の5つの温泉地からなる鳴子温泉郷の一つです。温泉街には駅前の「ぽっぽの足湯」をはじめ足湯が3か所と手湯が1か所あり、足湯と手湯は無料で使えます。

共同浴場の滝の湯は、温泉神社の御神湯です。駅前の駐車場からの道のりは約300mです。総ヒバ造りの浴室に、44〜46℃と39〜41℃の2つの浴槽があります。小人は100円で、券売機で買います。営業は7時30分〜21時00分(最終入館20時30分)、年中無休です。湯は酸性含明礬・緑礬-芒硝硫化水素泉です。シャワーと水道の蛇口はなく、アメニティは置いておらず売ってもいないので、入るのに使うものは持って行きます。館内の撮影はできません。
最終入館の20時30分のあとも、上りの最終列車は21時41分まであります。
鳴子温泉観光協会によれば、鳴子には日本の旧泉質分類11種類のうち8種類が湧き、多くの宿が自家源泉を持っているので、宿ごとに湯の色も肌ざわりも違います。もう一つの共同浴場の早稲田桟敷湯は、源泉のメンテナンス工事で2026年9月3日から当面休業していて、その足湯と手湯も休んでいます。
首を回すと「キュッキュッ」と鳴る鳴子こけし
鳴子こけしは、首を回すと「キュッキュッ」と鳴ります。観光協会の紹介によれば、この音はロクロを回しながら摩擦で胴に首を一気にはめ込む「首入れ」という技法から来るもので、今も約50人の工人が手で作っています。
鳴子温泉駅の中には駅長こけしがいます。駅の中の顔はめ看板から温泉神社と滝の湯を回って駅前のぽっぽの足湯に戻る「温泉街とこけし巡りコース」は、徒歩約50分です。鳴子温泉観光協会によれば、コースの途中にはこけし店や工房があり、見学や絵付け体験もできます。
鳴子峡と中山平温泉駅へはバスで行く
鳴子峡の紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬で、2026年は10月26日から11月8日まで、鳴子温泉駅から日本こけし館と鳴子峡を通って中山平温泉駅まで、臨時バス「紅葉号」が走ります。鳴子温泉駅発は8時30分から15時50分までの7便です。鳴子峡のレストハウスや見晴台、大深沢遊歩道へは「鳴子峡中山平口」で降り、鳴子温泉駅から13分、運賃は片道450円です。払うのは現金だけで、帰りの最終は鳴子峡中山平口16時34分発です。
中山平温泉駅へは、JRの代行バスも出ていて、運賃は中山平まで200円です。陸羽東線の鳴子温泉〜新庄間は、2024年7月25日の大雨のあとから列車が走っておらず、JR東日本は2028年度中の復旧完了を想定しています。出かける前に、JR東日本の運行情報を見てください。