大阪中之島美術館の観覧料は展覧会ごとに決まり、いま5階で開いている「NHK日曜美術館50年展」は一般2,000円、10月31日から4階で始まる大英博物館展は一般2,300円です。館が中之島に開いたのは2022年2月2日です。準備室ができた1990年から30年がたっていました。館が掲げるビジョンの一つ目には「美術館の基本を「いま」に結び、「これまでにない」をめざすこと」とあり、専門は19世紀後半から現代までの美術とデザインです。館長は菅谷富夫です。開館からの展覧会は江戸時代から現代まで、従来の美術館では扱わなかったゲームなどのデジタル表現にまで及びます。
展示室は4階と5階にあり、所蔵する6000点超のコレクションと、国内外から借りた作品をそこで見せます。観覧料は館で一つに決まっておらず、開館時間・料金の頁には「展覧会により異なります」とあります。いま5階で開いている展覧会に、10月31日からは4階の展覧会が加わります。
5階の「NHK日曜美術館50年展」
会期は2026年10月10日(土)から12月20日(日)まで。1976年に放送が始まったNHK「日曜美術館」の50年を、番組で紹介した作品と番組の映像で見せる展覧会です。約60作家の140点を超える作品が並び、縄文土器から工芸、現代美術まで含みます。会期中に一部の作品は入れ替わり、大阪会場だけに出る伊藤若冲《石燈籠図屏風》は、前期に右隻、後期に左隻が並びます。前期と後期が切り替わる日は公式ページに書かれておらず、未確認です。
音声ガイドは会場の入口で1台700円で借りられ、番組の司会を務めた檀ふみと井浦新が案内します。学芸員が作品を選んで話すギャラリートークは、これからの回が10月23日(金)、11月14日(土)、12月8日(火)の14:00からで、定員30名の事前申込制。参加は無料ですが、この展覧会の観覧券が要ります。
観覧料は一般2,000円、高大生1,200円、小中生500円です。前売と20名以上の団体は一般1,800円、高大生1,000円、小中生300円になります。
10月31日から4階で始まる大英博物館展
「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」は、2026年10月31日(土)から2027年1月31日(日)まで4階で開きます。4万点に及ぶ大英博物館の日本コレクションから、喜多川歌麿の肉筆画《文読む遊女》や円山応挙《虎の子渡し図屛風》など、江戸時代の屛風・掛軸・絵巻と浮世絵の版画を選んで並べます。大英博物館と青森県中泊町の旧家に分かれていた狩野派の襖絵に、シアトル美術館の襖絵も加わり、3か所に散った一連の襖絵が一つの会場にそろいます。音声ガイドは市川染五郎と種﨑敦美で、会場で借りると1台700円です。
こちらは一般2,300円、高大生1,400円、小中生500円です。前売と団体は一般2,100円、高大生1,200円、小中生300円。
10月31日から12月20日までは2つの展覧会が重なります。その間は、両展の一般のチケットを1枚ずつ組んだセット券が4,000円で出ていて、当日券で別々に買うより300円安くなります。売っているのはART PASSと、館の2階の券売機です。金曜に20:00まで開くのは4階の大英博物館展だけで、5階の日曜美術館展は17:00に閉まります。2つを同じ日に見るなら、金曜の夕方に日曜美術館展を先に見て、大英博物館展を夜に回す行程が組めます。
前売券は館で買えない
どちらの展覧会も、前売券は館では買えません。館の公式チケットはART PASSに移っていて、ほかにローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、セブンチケットなどでも扱っています。チケットカウンターは芝生広場のある2階です。
障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)を持つ人は、介護者1名を含めて当日料金の半額です。来館した日に2階のチケットカウンターで買い、事前の予約は要りません。この2つの展覧会は、大阪市内に住む65歳以上の人も一般料金です。
団体料金は有料の人数が20名以上のときで、申し込みはフォームだけ、電話では受け付けていません。学校団体は来場の4週間前までに申し込みます。
開館時間と休館日
開館は10:00〜17:00で、入場は16:30まで。月曜日が休館です。日曜美術館展のこれからの休館日は月曜日と11月24日(火)で、11月23日(月・祝)は開いています。
大英博物館展は金曜日だけ20:00まで開き、入場は閉場の30分前までです。休館日は月曜日のほか、11月24日(火)、12月31日(木)、1月1日(金・祝)、1月12日(火)で、1月11日(月・祝)は開いています。
展示室での撮影は、各展覧会の案内を見るよう館の案内にありますが、この2つの展覧会のページには撮影の可否が書かれておらず、未確認です。三脚と自撮り棒は敷地内のどこでも、フラッシュは展示室で使えません。
10月8日には、開館5周年を記念する「生誕120年 東山魁夷展」の開催が発表されています。
2階のパッサージュ
ビジョンの二つ目に出てくる「パッサージュ(遊歩空間)」は、誰でも気軽に立ち寄れる場所として館が活動の中心に置くもので、チケットカウンターのある2階に広がっています。パッサージュはフランス語で、歩行者専用のアーケードで囲われた通路のことです。建物のまわりを2階の高さで巡る人工の地盤が歩行者デッキで周りの敷地とつながり、出入口はいくつもの方向に設けてあります。
いまそのパッサージュには、日曜美術館展に出品している鴻池朋子の「オオカミベンチ」が2027年1月5日(火)まで置かれています。触って座ってよい作品で、時間は館の開館時間に合わせます。同じ2階には、子ども用のトイレや授乳室、おむつ替えの場所がある親子休憩室もあります。
渡辺橋駅からの行き方
いちばん近いのは京阪中之島線の渡辺橋駅で、2番出口から南西へ徒歩約5分です。Osaka Metro四つ橋線の肥後橋駅は4番出口から西へ約10分、京阪とOsaka Metro御堂筋線の淀屋橋駅は7番出口から土佐堀川を越えて約15分。JR大阪環状線の福島駅、東西線の新福島駅(2番出口)からは南へ約10分、JR大阪駅からは南西へ約20分です。
バスなら、JR大阪駅前から大阪シティバスの53号・75号系統で「田蓑橋」まで行き、南西へ徒歩約2分です。帰りにJR大阪駅へ向かうなら、乗るバス停は「渡辺橋」が便利です。
ロッカーと車いす、カフェ
コインロッカーは1階と2階にあり、100円硬貨は使ったあと戻ります。リュックやキャリーケース、傘は展示室に持ち込めません。展示室は作品を守るため20℃〜23℃にしてあるので、羽織るものがあると調節できます。館内での飲食は控えるよう館が求めていて、水分補給や薬の服用は展示室以外の共用スペースでします。持ち込める飲み物は無糖のお茶と水だけです。食事は1階のカフェレストランでできます。
車いすとベビーカーは2階のチケットカウンターで貸していますが、台数に限りがあります。車いすやベビーカーで来るなら1階東側の入口が便利で、1階大階段の南側にエレベーターがあります。多目的トイレは各階にあります。
1階のカフェレストラン「ミュゼカラト」は11:00〜21:00の営業です。ミュージアムショップ「dot to dot today」は火曜から日曜の10:00〜18:00に開いています。
訂正(2026年10月19日): 「ロッカーと車いす、カフェ」で、館内では飲食ができないと書いていましたが、館の案内は飲食を控えるよう求めるもので、水分補給と薬の服用は展示室以外の共用スペースでできます。