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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 138日

神奈川近代文学館へのアクセス:元町・中華街駅6番出口から徒歩10分

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丸みのある外壁と白い手すりのバルコニーを持つ神奈川近代文学館の建物。左手前に館名を掲げた展覧会の看板、右手前に「県立神奈川近代文学館」と刻まれた石の標柱が写っている
神奈川近代文学館の外観(2023年4月撮影) 写真: Eugene Ormandy(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

神奈川近代文学館の館長、荻野アンナのごあいさつは、港の見える丘公園の花の話から始まり、「霧笛橋を渡ったその奥に、神奈川近代文学館はひっそりと佇んでいます。」と続きます。同じ文の中ほどに「疲れた心をほぐす言葉が文学です。」という一文があります。

その奥の展示室では、いま特別展「佐藤春夫展 情(こころ)あらば伝へてよ」を開いています。会期は2026年10月3日から11月29日までで、一般800円の観覧料で常設展も同時に見られます。本館の閲覧室は展覧会とは別の部屋で、入室は無料です。12月1日から11日は展示室が休室になり、12月12日から企画展「生誕100年 辻邦生展」が始まります。

佐藤春夫展は11月29日まで

佐藤春夫(1892〜1964)は、明治から昭和にかけて詩歌・小説・随筆を書いた作家です。24歳のとき神奈川県都筑郡中里村(いまの横浜市青葉区)に暮らし、その体験をもとに小説「田園の憂鬱」を書いて作家としての地位を固めました。会場の第2・3展示室には、谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治らから春夫にあてた書簡が並びます。太宰の書簡は40通に及び、その第一信は自作を認めてもらった礼状です。

会期中の毎週金曜日は14:00〜14:30にスライドトークがあり、申し込みは要りません。10月31日(土)14:00からは、安藤宏による記念講演会「佐藤春夫と太宰治」が開かれます。休館日は月曜日ですが、祝日の11月23日は開館します。

料金と開館時間

佐藤春夫展の観覧料は一般800円、65歳以上・20歳未満と学生が400円、高校生100円で、中学生以下は無料です。20名以上の団体は一般600円、65歳以上・20歳未満と学生が300円になります。障がい者手帳を持つ人は、手帳かミライロIDを見せれば本人と介助者1名まで無料で、事前の申請は要りません。

12月12日からの辻邦生展は一般700円です。特別展・企画展のない期間の常設展は一般310円、20歳未満と学生190円、65歳以上130円、高校生100円で、中学生以下と障がいのある方、友の会・支援する会の会員は無料です。支払いには現金、交通系IC、PayPayなどのQRコード決済が使えます。

展示室は9:30〜17:00で、入場は16:30まで。閲覧室は火〜金が9:30〜18:30、土日祝が9:30〜17:00です。休館日は月曜日(祝日は開館)と年末年始で、この冬は12月28日から2027年1月4日まで閉まります。

この先の全館休館日は10月19日・26日、11月2日・9日・16日・30日です。閲覧室はこのほか毎月末の平日も休室で、10月30日と11月27日が当たります。

第1展示室の常設展

特別展の会場とは別に、第1展示室では常設展「神奈川の風光と文学」を開いています。夏目漱石が1907年から亡くなる1916年まで、東京・早稲田南町で書き続けた〈漱石山房〉の書斎の雰囲気を再現したコーナーがあり、館が持つ漱石のコレクションの一部が並びます。桜木町から山手にかけての文学ゆかりの場所をランプで示す「山手・関内文学散歩地図模型」もこの部屋です。第3展示室の奥のビデオライブラリーでは、常設展や過去の企画展のために館が作ったビデオを、観覧のついでに見られます。

12月の休室と辻邦生展

12月1日から11日は展示室が休室です。このうち12月7日は全館休館日で、ほかの日は閲覧室が開いています。

12月12日から始まる「生誕100年 辻邦生展」はPart1とPart2に分かれています。Part1が2027年1月31日まで、Part2が2月6日から3月22日までで、会場は第2展示室です。『安土往還記』『西行花伝』を書いた辻邦生(1925〜1999)が、若いころフランス留学へ旅立ったのが横浜でした。展覧会はその門出の地で開かれ、Part1では館が持つ埴谷雄高あての辻の書簡を、Part2では大岡昇平、井上靖、加賀乙彦らにあてた書簡を特別に並べます。12月14日・21日は全館休館日です。

無料の閲覧室

本館1階の閲覧室では、館の所蔵資料をその場で読めます。資料保存のため館外への貸出はしていません。開架には開催中の展覧会にちなんだ「展覧会特集読書コーナー」や「夏目漱石ライブラリー」、主な文芸誌の最新号があり、手続きなしで手に取れます。閲覧室の端末では、夏目漱石の資料と中島敦の直筆資料の高精細デジタル画像も見られます。書庫の資料は、備え付けの閲覧請求票に書いてカウンターで申し込みます。閲覧請求と複写の申し込みは、火〜金が18:00、土日祝が16:30までです。

1984年に開館した館の所蔵資料は、2022年に総数130万点に達しました。

ミュージアムショップと鮨喫茶すすす

館長のあいさつには、展示で気に入った言葉が見つかったら「帰りに売店で彼の本を買って、喫茶室で読み始めることもできます」とあります。ミュージアムショップは展覧会の図録や関連書籍、館のオリジナルグッズを置き、観覧券がなくても入れます。営業は9:30〜17:00です。喫茶は「鮨喫茶すすす」で、営業の詳しいことは店の公式Instagramに出ています。

返却式のコインロッカーは、展示館1階のミュージアムショップ前と本館1階の閲覧室にあります。

元町・中華街駅からの行き方

みなとみらい線の元町・中華街駅で降り、6番アメリカ山公園口から徒歩10分です。館が勧めるのは、元町改札を出て右手奥のエスカレーターかエレベーターで、丘の中腹の6番出口まで上がる道です。Googleマップなどに出る、谷戸坂下から港の見える丘公園の中の階段を上る道は、傾斜が急で時間もかかります。

JR京浜東北線(根岸線)の石川町駅からは、南口から元町ショッピングストリートを抜けて徒歩20分です。バスなら神奈川中央交通の11系統、横浜市営バスの20系統、周遊バス「あかいくつ」のどれでも、「港の見える丘公園前」で降りて徒歩3分。桜木町駅から11系統か20系統に乗ると、渋滞がなければ約20分です。館に一般の駐車場はなく、公園の中は自転車で入れません。

元町・中華街駅からは、エレベーターとスロープを使う車椅子・ベビーカー向けの道を館が案内図で示しています。館内用の車椅子3台とベビーカー2台を無料で貸し出していて、予約なしの先着順です。車椅子などで車で来るときは、事前に相談すると駐車スペースを案内してもらえます。

横浜美術館や大佛次郎記念館と合わせて回るときの開館時間と料金は、みなとみらい線で行く横浜の美術館と文学館に並べています。

編集部の考え

佐藤春夫展は11月29日で終わり、12月1日から11日は展示室に入れません。その間も閲覧室は12月7日を除いて開いていて、入室は無料です。開架の文芸誌はそのまま読め、書庫の資料も閲覧請求票で出してもらえます。展示室が再び開くのは12月12日で、辻邦生展のPart1が第2展示室で始まります。

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