片山津温泉の総湯へは、同じキャン・バスでも小松空港線なら11分、海まわり線に乗ると67分かかります。一方向に回る周遊バスなので帰りも時間が違い、山代の総湯から駅へ戻る便は47〜52分です。加賀温泉駅から山代・山中・片山津の総湯へ、どの線のどの便に乗るかで着く時間が決まります。
東京から乗り換えなしの「かがやき」で加賀温泉駅へ
東京からは、加賀温泉に停まる「かがやき」なら乗り換えなしで、延伸したときのJR西日本の2024年3月改正の案内では最速2時間43分でした。加賀温泉駅に新幹線が停まるようになったのは、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延びた2024年3月16日からです。「はくたか」は加賀市の調べで3時間17分です。
ただし、東京を出る「かがやき」がすべて加賀温泉に停まるわけではありません。同じ2024年3月改正の案内では、「かがやき」には福井・敦賀だけに停まる列車と、小松・加賀温泉・芦原温泉・越前たけふにも停まる列車があり、「はくたか」は延びた区間を各駅に停まります。2025年12月12日現在のJR西日本の案内(2026年3月14日改正)では、東京を20時ちょうどに出る最終の「かがやき517号」で加賀温泉へ行くときは、金沢駅や小松駅などで「つるぎ61号」に乗り換えができます。乗る列車が加賀温泉に停まるかは、JR西日本の時刻表で確かめてください。
大阪・名古屋からは敦賀で「つるぎ」に乗り継ぐ
大阪からは特急「サンダーバード」で敦賀へ行き、北陸新幹線「つるぎ」に乗り換えて2時間6分です。名古屋からは東海道新幹線「ひかり」で米原へ、特急「しらさぎ」で敦賀へ出て「つるぎ」に乗り継ぎ、2時間。どちらも山中温泉観光協会のアクセスの案内にある所要時間です。
加賀温泉駅から周遊バス「キャン・バス」で三つの総湯へ
キャン・バスは加賀温泉駅から出て、山まわり線・海まわり線・小松空港線の3路線で温泉郷を回る周遊バスです。乗り場は2026年5月18日から、JR加賀温泉駅側のキャンバス発着場に移っています。2026年10月25日からの時刻表で、駅から各温泉の総湯の前のバス停までをまとめると次のとおりです。
| 降りるバス停 | 乗る線 | 駅からの時間 | 加賀温泉駅を出る時刻 |
|---|---|---|---|
| 山代温泉 総湯・古総湯 | 山まわり線 | 16分(山中経由の便は39分) | 8:40、10:05、12:25、13:55、15:25 |
| 山中温泉 菊の湯・山中座 | 山まわり線 | 26分 | 10:05、15:25 |
| 片山津温泉 総湯 | 小松空港線 | 11分 | 10:10、11:55、14:10、15:50 |
| 片山津温泉 総湯 | 海まわり線 | 67分 | 10:05、12:15、14:00、15:45 |
山代へは山まわり線の5本がどれも停まり、そのうち10:05と15:25の便は先に山中温泉へ寄ってから山代に入ります。山まわり線は粟津温泉のバス停にも停まります(8:40の便は通過)。片山津へは、海まわり線だと大聖寺や橋立を一方向に回ってから着くので、近道は小松空港線です。小松空港線の17:40の便は片山津温泉に停まりません。片山津温泉は、片山津温泉観光協会の案内で加賀温泉駅から車で約10分です。石川県の観光公式サイトのモデルコースには、片山津温泉から北鉄加賀バスで約30分かけて加賀温泉駅へ出る道順もあります。
帰りの便も同じ時刻表で決まります。山まわり線の帰りは那谷寺やゆのくにの森を回ってから駅に着き、山代の総湯を出る最後の便は16:04発、駅に16:56着です。山中の菊の湯を15:51に出る便も、この便として山代を通って駅へ戻ります。片山津の総湯からは小松空港線の帰りの便で13〜16分、最後は17:04発で駅に17:20に着きます。帰りの新幹線は、この着く時刻から選べます。
運賃は1回乗車が大人500円、小人250円です。2025年2月1日からワンマンバスになり、前から乗って運賃箱に入れ、後ろから降ります。乗り放題にするなら大人1,300円の1日デジタルチケットがあり、1回500円で3回乗れば1,500円なので、3回乗るならこちらが安くなります。公式サイトのバナーの先で買うもので、キャン・バスの車内では売っていません。紙の大人1日乗車券は2025年3月31日で販売を終えました。時刻表の注意書きでは、満員のときは乗れず、シーズン中や休日は大変混雑します。
山中温泉へは2番のりばの路線バスで30分
山中温泉へは、周遊バスの2本のほかに路線バスがあります。加賀温泉駅の正面出口を出て左側の2番のりばから温泉山中線に乗り、山中バスターミナルまで30分、430円です。事業者は、山中温泉観光協会の案内では加賀温泉バス、石川県の観光公式サイトでは北鉄加賀バスです。同じサイトでは、2番のりばから出る栢野行きに乗ると、菊の湯前のバス停から約50mで菊の湯です。山中温泉観光協会の案内では、タクシーなら20分で約3,500円です。旅館の送迎も一部の旅館を除いてあると同じ案内にあるので、泊まる旅館に確かめてください。
総湯で見分ける山代・山中・片山津
山代温泉には、総湯を真ん中に旅館や商店が並ぶ「湯の曲輪(ゆのがわ)」の街並みが残っています。総湯は源泉100%の加水なしの共同浴場で、大人500円、6:00〜22:00(毎月第4水曜は正午まで休み)。近くの古総湯は明治時代の総湯を復元した建物で、浴室の床や壁の九谷焼のタイルも当時のまま再現しています。カランやシャワーはなく、かけ湯をして湯船につかる昔の入り方です。古総湯も6:00〜22:00(12月〜2月は7:00〜21:00)で、第4水曜は正午まで休みです。料金は2026年4月1日の改定で大人700円、総湯との共通券は1,000円になりました。

山中温泉は、松尾芭蕉が有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」とたたえた湯です。山中温泉観光協会の案内では、総湯の菊の湯は芭蕉の句「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」から命名されました。男湯と女湯が別の建物に分かれています。大人(12歳以上)500円、6:45〜22:00で、第2・4火曜日(祝日なら翌日)が休み。料金は2025年5月1日に改定されたものです。
片山津温泉は柴山潟の湖畔の温泉で、加賀市の案内では、総湯は建築家の谷口吉生氏の設計です。湖面と浴槽が続いて見える「潟の湯」と、木々の緑を眺める「森の湯」があり、男女は毎日入れ替わります。
名物は茎を焙じた加賀棒茶
名物は、茶の茎を焙じた加賀棒茶です。加賀市動橋町の丸八製茶場の6代目、丸谷誠慶さんは石川県の観光公式サイトの取材に、明治・大正時代に緑茶の輸出で茎が大量に余ったことを挙げ、「捨てていた茎を集めて焙煎しお茶にしたのが、加賀棒茶の始まり」と話しています。山まわり線には「加賀棒茶 丸八製茶場・大日盛 橋本酒造口」のバス停があり、JR動橋駅からは徒歩10分ほどです。