「あとはずっと下りながらラクラク園内散策が楽しめます。」長崎のグラバー園は、丘の上から入る道順をこう案内しています。石橋電停から歩いて約3分の乗り場で、斜めに動く無料のエレベーター「グラバースカイロード」に乗り、垂直エレベーターに乗り継ぐと、園の最上部にある旧三菱第2ドックハウスの横に出ます。
園の中の旧グラバー住宅は1863年に建ちました。園は、現存する日本最古の木造洋風建築と紹介しています。
入園料と開園時間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ふだんの開園時間 | 8:00〜18:00(最終入園は閉園の20分前。10月は日によって違う) |
| 11月1日〜12月31日 | 8:00〜20:00(最終入園19:40) |
| 2027年1月1日〜3月31日 | 8:00〜18:00(最終入園17:40) |
| 入園料(個人) | 一般1,300円、小中学生と高校生650円 |
| 年間パスポート | 一般3,250円、小中学生と高校生1,620円 |
| 最寄り | 路面電車の石橋電停から徒歩約3分のグラバースカイロード乗り場 |
| 所在地 | 長崎市南山手町8-1 |
入園料は2026年4月1日から上の額になりました。一般は15歳以上のうち小学生・中学生・高校生を除く人を指します。入園券はWEBチケットでも買えます。
閉園の時刻は表のとおり時期で変わります。10月中は、貸切で早く閉まる日や週末に遅くまで開く日があり、日によって閉園時刻が細かく違います。貸切や天候で予定が変わることもあります。
グラバースカイロードで上から入る
グラバースカイロードは、園の案内では日本で初めて道路として位置づけられたエレベーターです。乗り場は路面電車の終点の石橋電停のそばで、運転は6:00〜23:30。2分ちょっとで上に着き、降りてから垂直エレベーターまではしばらく歩きます。スカイロードの供用開始に合わせて開いた第2ゲートでは、入園料をカードで払えません。

園は、エレベーターと平坦な道を乗り継げることを挙げて、車椅子を使う人やお年寄りにこの道順を勧めています。園内では電動車椅子を無料で借りられ、多目的トイレや授乳室もあります。ただ、歩道のほとんどが石畳で勾配もあるため、園は車椅子で回る人に介助を付けるよう案内しています。
長崎バスなら、大浦天主堂下から歩いて約3分でスカイロードの乗り場です(2026年3月現在の情報)。路面電車の運賃は大人150円の均一制で、キャッシュレス決済なら2区間内の乗車は110円です。同じ路面電車の沿線には長崎駅や長崎原爆資料館もあります。グラバー園に専用の駐車場と駐輪場はなく、車なら近くの長崎市営駐車場などを使います。

入園料が安くなる場合
年間パスポートは一般3,250円、小中学生と高校生1,620円で、申込日から1年間は入園料が無料になります。1年に3回入るなら、一般も小中学生と高校生も年間パスポートのほうが安くなります。販売場所はグラバー園管理事務所で、支払いは現金です。入るときはパスポートと本人確認書類を係員に見せ、本人以外は使えません。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳のどれかを持つ人と介助の人1名は、入園料が減免料金になります。長崎市内に住む人は無料、市外に住む人は一般650円、小中学生と高校生320円です。減免には事前に所定の申請書を出す必要があると、園は2025年12月27日の料金改定のときに知らせています。手続きが当日に手帳を見せるだけで済むかは未確認で、グラバー園管理事務所(095-822-8223)で確かめられます。
毎月第3日曜日は、長崎市民と、長崎市内に通学する児童・生徒・学生の入園料が無料です。入園窓口で、マイナンバーカードや運転免許証、学生証など住所が確かめられる身分証を見せます。
園内ツアーと撮影のきまり
スカイロードの道順で出る旧三菱第2ドックハウスの1階が、無料の園内ツアーの受付です。ツアーは毎日11:00、13:00、15:00に始まり、所要は約60分。事前予約はなく、ガイド所の受付簿に記入して開始時間までに受付の前に集まります。天候などで当日中止になることもあります。

個人で楽しむ範囲の撮影はできますが、ドローンでの撮影や、ほかの来園者の迷惑になる撮影・ライブ配信は禁止です。商用で使うときは事前の許可が要ります。
1863年に建った旧グラバー住宅
旧グラバー住宅は、スコットランドの貿易商人トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅として、1863年に南山手3番地に建ちました。1958年に長崎市が一般公開を始め、1961年に国の重要文化財に指定されて、旧グラバー住宅が正式名称になりました。園の年表では、1967年に建築年代が分かり、現存する日本最古の木造洋風建築であることが確定しています。
2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されました。園は、日本の近代化に多大な影響を与えた遺産のひとつとして、グラバーが暮らしたこの住宅が入っていると紹介しています。
居留地の3棟と移築された6棟
園の説明では、居留地のころ、長崎港を見渡す丘には「日本風の屋根瓦に覆われた洋風建築」が立ち並んでいました。旧グラバー住宅、旧オルト住宅、旧リンガー住宅の3棟はその時代に建ち、150年以上この地に建ち続けている建物で、3棟とも国指定重要文化財です。ほかに、明治中期ごろに長崎市内に建てられた洋風建築6棟が園へ移築復元され、園内の伝統的建造物は合わせて9棟になります。移築された6棟は旧ウォーカー住宅、旧自由亭、旧スチイル記念学校、旧三菱第2ドックハウス、旧長崎地方裁判所長官舎、旧長崎高商表門衛所です。

園内の長崎おくんちホール(長崎伝統芸能館)には、長崎くんちに奉納される曳物、傘鉾、担ぎ物などが展示されています。