大阪・関西万博には、関西に住む人なら仕事のあとに寄ることもできました。横浜花博(GREEN×EXPO 2027)の会場は横浜市の旧上瀬谷通信施設で、関西からは新大阪で新幹線に乗り、新横浜で降りてから、さらにシャトルバスの駅へ向かいます。日帰りで足りるかどうかは、会場が開いている時間のうち、朝と夕方をどれだけ新幹線に渡すかで決まります。
協会が2026年5月に出したGREEN×EXPO 2027通信 Vol.7で、運営事業チーフディレクターの若松浩文氏(2005年の愛・地球博で運営事業ディレクターを務めた人です)は、来場者が「1日を通して心地よく滞在しながら、光の移ろい、風の変化、季節の気配まで味わう」会場にしたいと語っています。「どう時間を過ごすか、時間そのものの価値が問われる時代です」とも書いています。夜は会場全体を照らすイルミネーションではなく、「道しるべのような小さな灯り」を考えているそうです。朝から夜まで、1日を丸ごと会場で過ごす前提の設計で、関西から日帰りだと、その両端を削ることになります。
新大阪から新横浜までの新幹線代
スマートEX(東海道・山陽新幹線のネット予約サービス)のサイトにある価格表では、新横浜〜新大阪の普通車指定席(のぞみ)はおとな1名片道14,190円、こども7,090円、グリーン車は19,060円です。通常期の額で、閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増し(こどもはそれぞれ100円・100円・200円)になります。この表は2023年7月に作られたもので、現行と改定の2つの欄がありますが、新横浜〜新大阪はどちらの欄も同じ額です。改定額は予定との注記もあります。
窓口で買う通常のきっぷの運賃と特急料金、それに新大阪〜新横浜の所要時間は、JR東海の運賃・料金検索と時刻表検索が、この記事を書いた2026年9月28日の時点でシステムメンテナンス中のため、この記事では確かめられていません(未確認)。分かっているのは、JR東海のきっぷのルールで、自由席の特急料金は通常期の指定席特急料金から530円引きということまでです。往復なら片道の額の倍がかかります。大阪・関西万博の会場まで地下鉄で通っていた人には、まずここが違います。
JR東海とJR西日本は2026年10月16日、「のぞみ」「みずほ」の指定席特急料金を2027年7月1日の購入分から上げると発表しました。窓口で買う通常のきっぷでは、新横浜〜新大阪の指定席特急料金(通常期・おとな・片道)が700円上がって6,510円になります。自由席の特急料金は変わらず、グリーン料金の改定は閉幕のあとの12月15日の乗車分からです。上のスマートEXの額が7月からいくらになるかは、この発表には書かれていません(未確認)。くわしくは値上げのニュースにあります。
会場が開いている時間と最終のシャトルバス
会場の開場時間は9時30分から21時30分で、最終入場は21時です(協会の2026年9月18日のお知らせ)。会場に駅はなく、相鉄本線の瀬谷駅・三ツ境駅、東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅、JR横浜線の十日市場駅の4駅から、事前予約制のシャトルバス(大人200円、小児100円)で行きます。運行は8時30分から22時30分までの予定で、会場発の最終も22時30分です。
新横浜で降りた人は、JR横浜線で十日市場駅へ出て、十日市場駅から会場までシャトルバスで約25分です。新横浜駅・横浜駅・みなとみらい・関内地区・羽田空港から会場への直行バスも、協会の計画にあります。運行事業者・時刻・運賃・予約方法は調整中です(協会の9月の発表の時点)。4駅それぞれの行き方は横浜花博へのアクセスで確かめられます。
日帰りで会場にいられる時間
JR東海の発車順序案内で2026年9月28日(月)の1日を見ると、新大阪発の東京行きは6時00分ののぞみ230号から始まり、新横浜発の新大阪方面は21時42分ののぞみ293号が最後でした。1日分の実績なので曜日や季節で変わりますし、所要時間が確かめられていないので、新横浜に何時に着き、会場に何時に入れるかは、ここでは数字にしません。
それでも、上限は会場の側で決まっています。開場から閉場までは12時間で、その前後にシャトルバスと横浜線と新幹線が入ります。帰りに21時42分の新幹線に乗るなら、会場から十日市場駅までのシャトルバスだけで約25分かかるので、閉場の21時30分まで会場にいることはできません。若松氏の言う1日を通しての滞在を丸ごと取るなら、少なくとも片側は泊まる形になります。
1泊するなら泊まる駅
宿は、シャトルバスの4駅の駅前ではなく、その外側の乗換駅にあります。宿の記事で駅前にホテルを確認できたのは、南町田グランベリーパークの1軒だけでした。新幹線で来る人には、横浜線で十日市場駅まで乗り換えなしの新横浜駅が拠点になります(新横浜駅から会場への行き方と駅周辺のホテル)。瀬谷駅まで相鉄本線で1駅の大和駅にも、駅前に2軒あります(大和駅の記事)。
翌朝は、シャトルバスの往路の予約枠が各駅発8時30分から13時までは30分単位で設定されているので、開場の9時30分に合わせた枠を取れます。前の晩は21時30分の閉場までいて、22時30分までのシャトルバスで駅へ戻れます。
2泊で足せるもの
会期は2027年3月19日(金)から9月26日(日)まで。博覧会区域は約100haで、うち会場区域が80ha、花・緑出展は2026年5月時点で381件、出展は70の国・国際機関が予定されています。協会は有料来場者数を1000万人以上と見込んでいます。
若松氏は通信で、緑の文化は農と切り離せず、農は昔から祭りと結びついてきたと述べ、収穫を祝う催事と、来場者一人ひとりが小さな灯りを手にして花の中を歩く夜の仕掛けを考えていると語っています。2泊なら、1日を昼の出展に、もう1日を夕方から夜に使う分け方ができます。券の種類はチケットの記事にあります。
大阪・関西万博に行った人には、見覚えのあるものもあります。横浜市の出展は大屋根リングの木材をリユースし、神奈川県の出展も屋外庭園の花壇やデッキにその木材を再活用する計画です。
来場日時予約とシャトルバスの予約は別
入場チケットには来場日時予約が要り、シャトルバスは往路・復路とも専用の予約サイトで別に予約と決済をします。来場日時予約とは別のサイトで、どちらも2026年9月18日に始まりました。同じ日に予約できるのは往路・復路それぞれ1回ずつで、最大40人分です。
予約枠は、往路が各駅発8時30分から13時までは30分単位、13時から最終便までは1時間単位。復路は会場発12時〜15時が1時間単位、15時〜21時30分が30分単位、21時30分から最終便までが1時間単位です。帰りの新幹線の時刻から逆に、復路の枠を選ぶことになります。
利用日の181日前までに予約すると仮予約になり、180日前から31日前までにクレジットカードで決済します。期間内に決済がないと自動でキャンセルです。キャンセルは前日17時までなら無料、それ以降は集合時間の5分前まで運賃の50%がキャンセル料で、集合時間の5分前を過ぎるとできません。利用日や乗降駅、人数を変えるときは一度キャンセルして取り直します。集合時間だけの変更は、年内を目途に対応する予定と協会は書いています。泊まる日を変えると、来場日時予約とシャトルバスの両方を取り直すことになります。
編集部の考え
大阪・関西万博には関西の人が近くから何度も通えましたが、横浜花博は同じ人が片道14,190円の新幹線で来る催しになります。会場は9時30分から21時30分まで開き、運営の側は1日を通して過ごす会場を設計しています。関西からその1日を丸ごと取るには、往復の新幹線を会場の外の日に置く、つまり泊まることになります。