大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」は、2025年10月13日の閉幕で役目を終えたわけではありません。会場にあったモニュメントは大阪府内を移動し、キャラクターは閉幕1周年の催しにも出演しました。一方で、権利を持つ2025年日本国際博覧会協会は2028年3月に解散する予定で、その後の扱いはまだ決まっていません。
早見表
| 項目 | 状況 | 日付 | 発表元 |
|---|---|---|---|
| モニュメント「ワクワク」 | 泉南市のSENNAN LONG PARKでの展示を終え、千早赤阪村の府民の森ちはや園地へ | 2026年9月19日から(11月23日まで予定) | 大阪府 |
| モニュメント「いらっしゃい」 | 道頓堀のかに道楽本店前での展示を終え、大阪市西淀川区の福駅前へ | 2026年9月4日から(11月30日まで予定) | 大阪市西淀川区 |
| 開幕1周年の催し | 万博記念公園で「EXPO2025 Futures Festival」 | 2026年4月12日 | 協会、万博記念公園 |
| 閉幕1周年の催し | ATCホール「EXPO Reborn!」とUSJ「EXPO Beat Jam」 | 2026年10月11〜13日 | 大阪市 |
| 閉幕1周年の催し(協会) | NHK大阪ホールで「EXPO2025 Futures Summit」(一般はオンライン配信)。東京・麻布台ヒルズでは全国キャラバンの最後の会場 | 2026年10月13日、東京は10月10・11日 | 協会 |
| 一般の企業の有償使用 | 万博に関わる要件を満たせば、出展・協賛していない企業も使える | 2026年4月1日から(3月16日発表) | 協会 |
| ライセンス商品の販売期間 | 2028年3月末まで延長 | 2026年3月に報道 | 日本経済新聞・共同通信(報道による) |
| 協会の解散 | 解散・清算の支援業務を公募。解散予定は2028年3月 | 2026年3月30日公募 | 協会 |
| 横浜花博とのコラボ | ミャクミャク×トゥンクトゥンクの商品、ミズノを加えたトリプルコラボ | 2026年3月10日、8月21日 | GREEN×EXPO協会 |
1. モニュメントは吹田から道頓堀と泉南へ
会場にあったミャクミャクのモニュメント2体は、閉幕後にまず万博記念公園(吹田市)へ移され、太陽の塔のそばで公開されました。協会の2026年3月13日のお知らせと万博記念公園の案内によると、2026年2月21日から23日の「Remember EXPO」で2体が並び、4月12日には開幕1周年の催し「EXPO2025 Futures Festival」が同じ公園で開かれています。
その後、2体は別々の場所へ移りました。万博記念公園の案内によると、「ワクワク」は2026年6月2日に公園での展示を終え、6月6日から8月31日まで泉南市のSENNAN LONG PARKに置かれていました(同施設の案内による予定)。「いらっしゃい」は6月28日に展示を終え、7月6日から8月31日まで道頓堀商店街のかに道楽本店前に置かれていました(大阪府発表・予定)。
2体はその後もさらに移っています。2026年9月19日時点で、「いらっしゃい」は大阪市西淀川区の福駅前(阪神なんば線)にあります。9月4日からで、11月30日までの予定です(大阪市西淀川区、8月4日発表)。「ワクワク」は千早赤阪村の府民の森ちはや園地にあります。9月19日からで、11月23日までの予定です(大阪府知事記者会見、9月2日)。知事の説明では、ちはや園地は金剛山の標高約1,000メートルの地点にあります。泉南の海辺から山の上へ移った形です。
2. グッズは2028年3月末まで(報道による)
協会は2026年3月16日、ミャクミャクを含む協会の知的財産を、4月1日から一般の企業にも有償で使えるようにすると発表しました。使えるのは、万博の理念を引き継ぐもの、万博に関わるSDGsの推進や地域の活性化に役立つもののいずれかに当たる場合で、手続きは2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスが受け付けます。販売期間が2026年3月末から2028年3月末まで延びたことは、日本経済新聞と共同通信が2026年3月に報じたもので、協会の発表には書かれていません。同じ報道では、2026年3月までの関連商品の売上高は1,291億円で、うち63億円がライセンス料として協会の収入になったとされています。
これらは報道の数字です。協会のお知らせ一覧には、この延長を直接伝える発表を見つけられませんでした。
手元に置ける公式の出版物なら、絵本が 2 冊あります。『大阪・関西万博公式キャラクターBOOK ミャクミャクをさがせ!』PR(宝島社、2024 年)は、会場周辺の名所や名物でにぎわう絵の中からミャクミャクを探す本で、シールが付いています。『ミャクミャク ある日の おはなし』PR(岩崎書店、2025 年)は、朝ごはんを探しに出たミャクミャクがねずみやトラ、大阪のおばちゃんたちと出会う物語で、書誌情報には協会も制作に名を連ねています。
3. 閉幕1周年の催し:10月10日から13日
大阪市は2026年8月4日、閉幕1周年の催し「1st Anniversary EXPO 2025 ~あの驚きと感動をもう一度~ @大阪来てな!」を発表しました。10月11日と12日はATCホールとATCピロティ広場(大阪市住之江区)の「EXPO Reborn!」で、大阪ヘルスケアパビリオンの展示物の再展示やミャクミャクのグリーティングが予定されていました。参加は事前抽選制で、応募期間は2026年8月21日から9月13日でした。
閉幕当日と同じ10月13日は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのグラマシーパークで音楽イベント「EXPO Beat Jam」が11時から12時30分まで開かれました。USJの10月13日の発表によると、出演は吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長、新しい学校のリーダーズ、コブクロなどで、ミャクミャクも登場しています。主催は大阪府・大阪市などで、2025年日本国際博覧会協会が共催です。
協会は2026年9月17日、閉幕からちょうど1年の10月13日に、NHK大阪ホールで「EXPO2025 Futures Summit」を開くと発表しました。ミャクミャクのステージも予定されていましたが、会場は万博の関係者・協賛企業・出展者などの専用でした。一般の人向けには、協会の公式YouTubeチャンネルで日本語の会場音声と英語の同時通訳の2本のライブ配信が用意されました。協会は10月21日に催しの報告を出しました。ミャクミャクは万博の184日間を振り返る演目の終わりにステージへ上がり、11人のプロデューサーの話のあとには「みんなが描いたそれぞれの未来を応援し続けます!」と語り、フィナーレにも加わっています。同じ報告で、2027年に2周年の催しを開くことが決まったと知らせました。録画を残すかどうかは、報告には書かれていません。その前の10月10日と11日には、全国6都市を回ってきた協会の「EXPO2025 Futures Tour」が東京の麻布台ヒルズで最後の会場を開き、ミャクミャクのステージと、ミャクミャクをデザインした山下浩平さんの話が組まれていました。詳しくはニュースのFutures SummitとFutures Tour 東京に書きました。
4. 協会は2028年3月に解散予定
ミャクミャクの著作権と商標を持つ公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2026年3月30日に「解散・清算支援業務」の公募を出しました。公募要領によると、協会の解散予定は2028年3月で、支援業務の契約期間は2029年2月28日までです。同じ要領には、博覧会の事業だけを清算して協会が解散せずに存続する場合も想定すると書かれており、法人としての方針は経済産業省の「2025年日本国際博覧会成果検証委員会」の議論を踏まえて決めるとされています。
その委員会は2026年6月16日に報告書「大阪・関西万博 理念継承とレガシーの発展に向けて」をまとめ、剰余金の使い道として「つながりの拡大・発展」「創造活動の深化・展開」「夢洲の場の記憶の継承・展開」の3つを示しました。解散後にミャクミャクの権利がどこへ移るのか、公式サイトやSNSがいつまで続くのかは、2026年9月時点で公表されていません。
5. 横浜花博とのコラボ
横浜花博(GREEN×EXPO 2027)の公式マスコット「トゥンクトゥンク」とのコラボは、閉幕後も続いています。GREEN×EXPO協会は2026年3月10日に、完売していたミャクミャク×トゥンクトゥンクの商品の新作と再販を発表し、8月21日にはミズノを加えたトリプルコラボの商品を発表しました。発表の一覧と価格は「ミャクミャクとトゥンクトゥンクのコラボまとめ」にあります。横浜花博の会場にミャクミャクが登場するかどうかは、2026年9月時点で発表されていません。
訂正(2026年9月19日): 設置の期限は案内に書かれていないと書いていましたが、大阪府・大阪市西淀川区の発表には期限が明記されており、「いらっしゃい」は公開時点ですでに福駅前へ移っていました。