1970年の大阪万博の太陽の塔は、今も会場跡の万博記念公園に残っています。つくば(1985年)と愛知(2005年)の万博にも、ゆかりの科学館や公園があります。2025年の大阪・関西万博の会場跡(夢洲)は、活用がまだ計画の段階です。4か所の今の様子と鉄道での行き方は、各施設の公式サイトで確認しました。
GREEN×EXPO 2027(横浜花博)は、2027年3月19日から9月26日まで横浜市瀬谷区・旭区で開かれます。花博(国際園芸博覧会)と万博は博覧会の区分が違い、その違いは「万博と花博の違い」で説明しています。
1. 早見表
| 年 | 博覧会 | ゆかりの施設 | 料金 | 最寄駅 |
|---|---|---|---|---|
| 1970年 | 日本万国博覧会(大阪万博) | 万博記念公園(EXPO’70パビリオン) | 公園450円、EXPO’70パビリオン500円 | 大阪モノレール 万博記念公園駅 |
| 1985年 | 国際科学技術博覧会(つくば万博) | つくばエキスポセンター | 600円 | つくばエクスプレス つくば駅 |
| 2005年 | 日本国際博覧会(愛・地球博) | 愛・地球博記念公園(モリコロパーク) | 公園は無料(有料施設あり) | リニモ 愛・地球博記念公園駅 |
| 2025年 | 大阪・関西万博 | 夢洲(跡地活用は計画段階) | ― | Osaka Metro中央線 夢洲駅 |
料金は2026年9月時点、各施設の公式サイトによります。
2. 万博記念公園 ―― 1970年 日本万国博覧会の跡地
1970年3月から9月まで、大阪府吹田市で「日本万国博覧会」が開かれました。会場跡は今、万博記念公園として整備されています。
公式サイトによると、入園時間は9:30〜17:00(入園は閉園30分前まで)、休園日は毎週水曜(祝日等の場合は直後の平日)と年末年始です。ただし4月1日〜5月2日と10月・11月は無休です。入園料は一般(高校生以上)450円で、中学生以下は無料です(2026年4月1日改定後の料金)。
園内の「EXPO’70パビリオン」は、1970年万博当時の出展施設だった鉄鋼館を活用し、2010年3月13日に博覧会の記念館としてオープンした施設です。開館時間は10:00〜17:00(入館は16:30まで)で、休館日は公園と同じ毎週水曜と年末年始です。入館料は一般500円、中学生以下は保護者同伴で無料です。
シンボルの「太陽の塔」は、博覧会後は原則非公開でしたが、復元・再生を経て2018年3月から内部が公開されています。公式サイトによると、内部の観覧には事前予約が必要です。観覧料は大人720円・小中学生310円で、これとは別に自然文化園・日本庭園の共通入園料(大人450円、中学生以下無料)がかかります。
最寄駅は大阪モノレールの万博記念公園駅です。新大阪駅からは、地下鉄御堂筋線と相互直通運転している北大阪急行電鉄で千里中央駅まで行き、大阪モノレールに乗り換えます(大阪メトロ・大阪モノレールの公式サイトによる)。
3. つくばエキスポセンター ―― 1985年 国際科学技術博覧会ゆかりの科学館
茨城県つくば市では、1985年に「国際科学技術博覧会(つくば万博)」が開かれました。つくばエキスポセンターの公式サイトによると、この館は「科学万博を記念する恒久施設として建設され」、1985年の博覧会にあわせて完成・開館しました。翌1986年に運営財団(公益財団法人つくば科学万博記念財団)が発足し、科学館として再オープンしています。
開館時間は9:50〜17:00です(最終入館16:30)。休館日は12月・1月が毎週月曜・火曜で、それ以外の月の定休日は公式サイトで確認できませんでした。入館料は大人(18歳以上)600円、こども(4歳以上)300円、3歳以下は無料です。プラネタリウムは番組ごとに同額の料金がかかります。
最寄駅はつくばエクスプレスのつくば駅で、A2出口から徒歩5分です。公式サイトによると、東京側の起点・秋葉原駅からつくばエクスプレスで約45分です。
4. 愛知と大阪・関西 ―― 2005年と2025年の万博跡地
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
2005年3月から9月まで、愛知県で「2005年日本国際博覧会(愛称・愛・地球博)」が開かれました。愛知高速交通の公式サイトでは、当時の万博会場が「万博会場〔現行:愛・地球博記念公園〕」と表記されています。会場跡が、今の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)にあたります。
公園自体の入園は無料です。開園時間は4〜10月が8:00〜19:00、11〜3月が8:00〜18:30です。休園日は毎週火曜(祝日の場合は翌平日)ですが、春休み・夏休み・冬休み・ゴールデンウィーク期間中は火曜も利用できます。年末年始(12月29日〜1月1日)は閉園します。園内の大観覧車は1人600円です(3歳以上、障がい者手帳提示で半額)。アイススケート場は大人1,470円・小人840円、レンタサイクルは1周100円です。
最寄駅は、愛知高速交通が運営する「リニモ」の愛・地球博記念公園駅です。リニモは2005年3月6日に開業しました。公式サイトによると、「2005年日本国際博覧会基本計画」で会場への鉄道系の輸送手段として位置づけられていた路線です。名古屋駅からは、地下鉄東山線で藤が丘駅まで行き、リニモに乗り換えます。
2025年大阪・関西万博の会場跡(夢洲)
2025年4月から10月まで大阪・夢洲で開かれた大阪・関西万博の会場は、まだ整備の途中です。大阪府・大阪市は2025年4月に「夢洲第2期区域マスタープラン」を策定しました。シンボルだった大屋根リングについては、一部を残してモニュメントにする案(残置する場合は約200メートル程度)と、解体後に部材をベンチやパーゴラなどにリユースする案が、このプランで「優秀提案」として示されていました。樹木エリア「静けさの森」(約2.3ヘクタール、樹木約1,500本)や、テーマ「REBORN」の大阪ヘルスケアパビリオンも、建物や樹木の一部を残して活用することが検討されています。
2025年1月にはOsaka Metro中央線が夢洲駅まで延伸し、南側から地下鉄で会場跡地の近くまで行けるようになりました。ただし、2026年9月時点で一般が見学できる恒久施設が整ったという発表は確認できませんでした。マスタープランでは、開発事業者の募集を2025年度後半に始める計画とされていました。大阪・関西万博から横浜花博へ受け継がれるものは、別の記事にまとめています。
5. 新幹線での回り方の例
- 万博記念公園(大阪): 新大阪駅から地下鉄御堂筋線・北大阪急行の直通運転で千里中央駅まで行き、大阪モノレールに乗り換えます。
- つくばエキスポセンター: 東海道新幹線の沿線ではありません。東京駅から秋葉原駅に出て、つくばエクスプレスでつくば駅まで行きます(秋葉原から約45分)。
- 愛・地球博記念公園(愛知): 東海道新幹線の名古屋駅から地下鉄東山線に乗り、藤が丘駅でリニモに乗り換えます。
大阪と名古屋は東海道新幹線でつながっているので、関西と中部をまたぐ行程も組みやすいです。つくばへは東京から向かうため、別の日にするのが現実的です。
6. 編集部の考え
1970年の万博記念公園と対照的なのが夢洲です。大阪万博は太陽の塔という単体のシンボルを公園の中心に残しました。2025年の万博については、2025年4月のマスタープランの時点で、大屋根リングの一部を残す案と部材を再利用する案の両方が示されていました。つくばエキスポセンターは当時の建物を使い続けている点で、愛・地球博記念公園は会場そのものが公園になった点で、それぞれ万博記念公園に近い経過をたどっていると思います。