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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 138日

大阪・関西万博に行った人のための横浜花博:大屋根リングの木材、ノモの国、null²、万博パビリオンの再生

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木材と鉄骨を組み合わせたGREEN×EXPO 2027メインゲートの完成イメージ。大阪・関西万博のパビリオンの外装材をリユースする
メインゲートの完成イメージ図 TSP太陽株式会社 プレスリリース 2026.06.08(PR TIMES)より

大阪・関西万博(2025年)を訪れた人が横浜花博(GREEN×EXPO 2027)に行くと、見覚えのある木材や建物、キャラクターに出会うことがあります。何がどこへ受け継がれるのかは、企業や神奈川県などがそれぞれ発表しています。2026年9月時点でも詳細が未発表の点は、そのまま「未発表」と記します。

大屋根リングの木材(KAJIMA TREE、かながわ館の花壇、RING PASS)

大屋根リングは大阪・関西万博のシンボルでした。解体後の木材の行き先は、一部が発表されています。

GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)のサイトによると、鹿島建設は大屋根リングの木材の譲渡先です。Village出展のパビリオン「KAJIMA TREE」で、この木材に「先端技術により新たな命を吹き込」んで展示すると案内されています。

鹿島建設の公式特設サイトと2026年9月15日の発表によると、木材は清掃・加工・研磨をしたうえで制震ダンパ金物を取り付け、柱や梁の構造部材にしています。柱・梁のユニットは現場ではなく地上で組む「地組」という工法で施工し、基礎コンクリートには大阪・関西万博で使ったCO2吸収コンクリートの舗装ブロックと、鹿島の旧横浜支店の解体材を使います。高さ約60メートルの再生木材建築で、完成は2027年2月末の予定です。館内でどんな展示や体験ができるかと、開業時期は、2026年9月時点でも公表されていません。

大阪・関西万博の大屋根リングの内側を見上げた写真。木の柱と梁が格子状に組まれ、奥まで続いている
大阪・関西万博の大屋根リングの木組み(2025年6月撮影)。KAJIMA TREE はこのリングの木材を使って建てる写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)

神奈川県も、2026年9月8日の開催半年前発表会で大屋根リングの木材の再利用を発表しました。使う場所は、県が出展する「Vibrant INOCHI Forest かながわ館」の庭園中央にある「かながわの花壇」です。花壇には季節ごとにナノハナ、パンジー、ヒマワリなど県産の花を植える計画です。

横浜市も木材を譲り受けています。GREEN×EXPO協会は2026年9月15日、市の木材の一部で作る通期パス「RING PASS」を2,027枚限定で抽選販売すると発表しました(50,000円)。申込は9月18日正午から30日までで、受付は終わっています。券は2027年2月中に申込時の住所へ発送される予定です(詳しくはRING PASS のニュース)。

ふつうの入場券は公式チケットサイトのほか、楽天トラベルの観光体験の GREEN×EXPO 2027 入場チケットのページPRでも、1日券(早割)・通期パスなどを扱っています(2026年9月25日に確認)。

木材は企業のパビリオン、県の花壇、市の木材で作る入場券に渡っています。確認できているのはこの3か所で、ほかに何か所へ渡ったかは公表されていません。

パナソニック「ノモの国」の再利用と、東邦レオ「やさしくなりたい。STUDIO」

大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」(建築家・永山祐子氏デザイン)は、閉幕後の再利用先が具体的に発表されています。発表は日付順に次のとおりです。

  • 2025年7月29日: 東邦レオとパナソニック ホールディングスが、「ノモの国」のファサード(鉄のフレーム約736個)と照明40台、スピーカー12台、ミスト設備を、東邦レオが出展する「Urban GX Village」内のエリアでリユースすると発表。
  • 2025年9月4日: パナソニックが、「ノモの国」の建築物についてリユース・リサイクル率99%以上、廃棄率1%未満を達成したと発表。
  • 2025年12月22日: 47万人以上が体験した展示物について、空港・自治体・学校・施設への移設先が決まったと発表。横浜花博への移設は含まれていません。
  • 2026年5月25日: 東邦レオ・日本GXグループ・細目大学横断研究室の3者が、東邦レオの出展エリア「やさしくなりたい。STUDIO」から、地域の自然資本を政策・事業・市民参加へつなぐプログラムを始めると発表。当初「STUDIO(仮称)」と呼ばれていたエリアは、この名前に定まっています。

外観のファサード(鉄のフレーム)をリユースするので、大阪で「ノモの国」を見た人なら一目で分かると思います。一方、展示物本体は横浜ではなく空港や学校などに渡っており、横浜花博で見られるのは外観と設備が中心です。

大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」。銀色の曲がった鉄のフレームが無数に連なって建物を包み、フレームに張られた透明な膜がところどころ赤く光っている。手前は芝生
会期中の「ノモの国」(2025年6月撮影)。建物を包むこの鉄のフレームが、横浜の「やさしくなりたい。STUDIO」に移る写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)

万博の2パビリオンの建材を使うメインゲートとレストラン(TSP太陽)

TSP太陽株式会社は、大阪・関西万博のアイルランドパビリオンと、ORA外食パビリオン「宴〜UTAGE〜」の施工に携わった会社です。2026年6月8日、この2館の建築資材をGREEN×EXPO 2027のメインゲートとレストランにリユースすると発表しました。

メインゲートは木材と鉄骨を組み合わせた全長約92mの門です。外装には、アイルランドパビリオンで使われたアイルランド産米松のルーバー材約1,000本をリユースします。長さや角度をあえてランダムに配置するデザインで、横浜花博のマスターアーキテクトを務める隈研吾氏からもアドバイスを受けたと発表されています。

大阪・関西万博のアイルランドパビリオン。丸みのある黒い壁の外側を、細い木の縦板(ルーバー)がぐるりと囲み、壁に「ÉIRE アイルランド IRELAND」の文字がある。右手前に金色の輪のオブジェが立つ
会期中のアイルランドパビリオン(2025年6月撮影)。外まわりの木のルーバーが、横浜のメインゲートの外装に使われる写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)

レストランは、アイルランドパビリオンの木材を外壁の一部に、ORA外食パビリオンで2階天井に使った建材「TMトラス」を屋根にリユースし、柱のない平屋の空間にする計画です。TSP太陽によると、同社はGREEN×EXPO 2027のほかの複数のパビリオン建設にも携わります。資材の循環には、リユース型建築代行サービス「GX House サプライヤー」の認定と、独自開発の木造モジュールユニット「FLEXPANUS」(9棟建設予定)で取り組むとしています。

null²の常設シアターnull²ⁿと、会場のnull⁴

「null²(ヌルヌル)」は、メディアアーティスト・落合陽一氏がプロデュースした大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンで、約60万人が来場したと発表されています。この体験と思想は、2つの別プロジェクトに分かれて受け継がれます。

1つ目は「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」です。場所は横浜花博の会場ではなく、横浜ランドマークタワー・ランドマークプラザ5階(みなとみらい)です。常設のイマーシブシアターとして、2026年10月14日にグランドオープンしました。LEDシアター2部屋を備え、入口の門と5つのエリアをめぐる約60分の体験です。チケットの一般販売は2026年7月14日に始まっており、入場は日時指定の事前予約制です。

2つ目が、GREEN×EXPO 2027の会場そのもの、SATOYAMA Village内に設置予定の「null⁴(テトラヌル)」です。2027年3月19日の開幕にあわせて公開予定で、4棟の鏡面体が回転しながら花・空・風・来場者の影を映し込む作品と発表されています。落合氏はこれを単なる移設ではなく「転生」と位置づけ、テーマを「継ぐのは形ではなく、業(karma)である」としています。

大阪で建物ごと見た「null²」を、横浜でそのまま見られるわけではないので注意してください。常設シアターは会場の外(みなとみらい)にあり、会場内で見られるのは自然の中に置かれた新作の彫刻です。

イタリア館の公式参加契約と展示の一部再現

GREEN×EXPO協会は2026年7月13日、イタリアとの公式参加契約を調印したと発表しました。調印式は同年7月9日、駐日イタリア大使館で開かれました。出席したのは、新美潤・2027年国際園芸博覧会政府委員、マリオ アンドレア・ヴァッターニ・陳列区域政府委員(駐日イタリア大使)、河村正人・GREEN×EXPO協会事務総長です。

発表では、大阪・関西万博のイタリア館は大きな成功を収めたとされています。GREEN×EXPO 2027のイタリア館には、その建築と展示要素の一部を取り入れる予定です。出展テーマは「自然・伝統・革新の調和を設計するイタリア」で、循環経済と持続可能性に取り組む姿勢を示す狙いがあるとしています。

2026年9月15日に開かれた開催半年前記者発表会では、マリオ アンドレア・ヴァッターニ駐日イタリア大使が、日本の「赤小麦」がイタリアの小麦に可能性をもたらした両国の話を紹介し、大阪・関西万博の「イタリアン・ガーデン」も横浜で生かすと述べました。それ以外にどの要素が再現されるかは、2026年9月時点でまだ発表されていません。

ミャクミャク×トゥンクトゥンクのコラボ

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」と、GREEN×EXPO 2027の公式マスコット「トゥンクトゥンク」のコラボグッズは、2025年9月に初登場し、即完売する店舗が続出したと協会が発表しています。

2026年3月18日には、ナップザックやポーチなど新作6種と、クリアファイルなど再販4種が発売されました。さらに2026年8月22日には、ミズノを加えた3者の「トリプルコラボ」として、シューズ(17,600円)やTシャツ(6,490円)など5品の予約受付が始まりました。一般販売は開幕が近い2027年3月頃を予定しています。協会はこれを「第一弾」としています。

LET’S EXPOの花博版

「LET’S EXPO」は、一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)と東京トラベルパートナーズ株式会社が運営するユニバーサルツーリズムのプロジェクトです。2023年の発足以来、車いすユーザーの押し手サポートなどの「会場内サポート」と、ライブ配信の「オンラインツアー」で、大阪・関西万博への参加を支援してきました。両方をあわせて延べ15万人以上を支援したと発表されています。

2025年11月13日には、会場内サポートの利用者300人に聞いた満足度調査の結果を公開しました。「訪れて楽しかった」が95.1%、「来場のきっかけになった」が88.4%でした。2027年国際園芸博覧会でこのサポートを提供するための検証を、2026年1月から進めるとしていました。

2026年7月28日、LET’S EXPOはGREEN×EXPO 2027への協賛を正式に発表しました。同じ日から、会場内の移動サポートを担う約2,000人規模のボランティアの募集も始めています。ボランティア説明会や研修は2026年8月から2027年2月にかけて予定され、活動期間は会期と同じ2027年3月〜9月です。


出展パビリオンは特集ページ「出展パビリオン」に、大阪・関西万博から受け継がれるほかの例は特集ページ「大阪・関西万博からの継承」に載せています。

訂正(2026年10月19日): 「大屋根リングの木材」で、RING PASS の申込は9月18日正午から30日までと書いていましたが、受付は終わっており、券は2027年2月中に発送される予定でした。「null²の常設シアター」で、null²ⁿ は10月14日にグランドオープンする予定と書いていましたが、予定どおり開業し、入場は日時指定の事前予約制でした。

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よくある質問

横浜花博で、大阪・関西万博の大屋根リングの木材はどこで見られますか?

公表されているのは、鹿島建設のVillage出展パビリオン「KAJIMA TREE」、神奈川県「かながわ館」の庭園の花壇、そして横浜市が譲り受けた木材で作る通期パス「RING PASS」(2,027枚、2026年9月15日発表。申込は9月30日で終了)です。ほかの場所にも使われているかは未発表です。

パナソニックの「ノモの国」は横浜花博に建物ごと移設されますか?

建物本体ではありません。外観のファサード(鉄のフレーム約736個)と照明40台・スピーカー12台・ミスト設備が、東邦レオの出展エリア「やさしくなりたい。STUDIO」でリユースされます。展示物は空港・自治体・学校・施設へ移設され、横浜花博には含まれていません。

null²は横浜花博の会場そのもので見られますか?

会場(SATOYAMA Village)で見られるのは新作「null⁴(テトラヌル)」です。常設シアター「null²ⁿ」は横浜ランドマークタワー内にあり、花博の会場とは別の施設です。

イタリア館は大阪・関西万博と同じ内容になりますか?

同じではありません。GREEN×EXPO 2027のイタリア館は「自然・伝統・革新の調和を設計するイタリア」をテーマに、2025年のイタリア館から建築・展示要素の一部を取り入れる予定と発表されています。2026年9月15日の記者発表会では、駐日イタリア大使が大阪・関西万博の「イタリアン・ガーデン」を横浜でも生かすと述べました。それ以外の要素の詳細は、2026年9月時点でまだ発表されていません。

LET'S EXPOの会場内サポートは横浜花博でも利用できますか?

2026年7月28日時点で、協賛と会場内サポートの提供、約2,000人規模のボランティア募集が発表されています。具体的な利用方法は今後の発表を確認してください。

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