大阪・関西万博(EXPO 2025)に行った人が、2027年の横浜花博(GREEN×EXPO 2027)にも同じ感覚で向かうと、区分と会期、会場への行き方、チケット、参加国の数で勝手が違います。博覧会の区分も、会場の広さも、チケットと予約の仕組みも、実は別物です。数値はすべて両博覧会の公式発表によります。大阪・関西万博は2025年に閉幕しているので、この記事の数値は「開催当時」のものと明記します。
1. 比較表
| 項目 | 大阪・関西万博(2025年) | 横浜花博(GREEN×EXPO 2027) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 区分 | 登録博(BIE登録) | A1クラス国際園芸博覧会(BIE認定+AIPH承認) | 外務省・国土交通省・BIE |
| 会期 | 2025年4月13日〜10月13日(184日間) | 2027年3月19日〜9月26日(192日間) | EXPO2025公式・GREEN×EXPO協会 |
| 会場の広さ | 夢洲(大阪市此花区)約159ha(2021年10月時点の事業計画) | 旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区)博覧会区域約100ha(会場区域80ha) | 2025年万博協会・GREEN×EXPO協会 |
| 最寄り駅 | Osaka Metro中央線 夢洲駅が東ゲート前に直結 | 駅なし。瀬谷・三ツ境・十日市場・南町田グランベリーパークの4駅からシャトルバス | Osaka Metro・GREEN×EXPO協会 |
| 1日券(大人) | 7,500円(平日券6,000円、夜間券3,700円) | 通常5,500円(早割4,900円、夜間券3,500円) | EXPO2025公式・GREEN×EXPO協会 |
| 通期パス(大人) | 30,000円 | 28,000円 | EXPO2025公式・GREEN×EXPO協会 |
| 入場の予約 | 来場日時予約が必須。変更は3回まで | 来場日時予約が必須。変更は3回まで | 両協会の公式発表 |
| 展示の観覧予約 | 2か月前抽選・7日前抽選・3日前空き枠先着・当日登録の4機会 | 一部展示のみ当日予約制。1枚1日1回、枠は1日3回に分けて開放 | EXPO2025公式・GREEN×EXPO協会 |
| 参加国・地域 | 158の国・地域、7の国際機関(2025年2月13日時点) | 74か国、5国際機関(2026年9月9日時点) | EXPO2025公式・GREEN×EXPO協会/外務省 |
| 公式キャラクター | ミャクミャク | トゥンクトゥンク | 各公式サイト |
2. 博覧会の区分と会期:登録博とA1クラスの園芸博は別の枠組み
外務省が公開する条約の説明によると、国際博覧会条約は博覧会を「登録博」と「認定博」に分けています。登録博は会期6か月以内で、会場面積の上限はありません。大阪・関西万博はこの登録博でした。
国際園芸博覧会は、認定博の枠組みとAIPH(国際園芸家協会)の承認を組み合わせた博覧会です。国土交通省の資料によると、最上位のA1クラスは会期3〜6か月、会場面積50ha以上でBIEの承認が必要です。GREEN×EXPO 2027はこのA1クラスにあたります。
会期は大阪・関西万博が184日間、横浜花博が192日間で、大きな差はありません。どちらも「万博」と呼ばれることがありますが、条約上の区分は別ものです。旅行会社の案内などで一括りにされていても、区分が違うと知っておけば、会場の規模を思い違えずに済みます。
3. 会場の規模と行き方:夢洲駅の直結と、4駅からのシャトルバス
大阪・関西万博の会場は大阪市此花区の夢洲です。2025年日本国際博覧会協会の事業計画書(2021年10月)によると、会場全体の面積は約159haでした。最寄りのOsaka Metro中央線夢洲駅は2025年1月19日に開業し、会場の東ゲート前に直結しています。

横浜花博の会場は横浜市瀬谷区・旭区の旧上瀬谷通信施設です。GREEN×EXPO協会の来場者輸送実施計画(第3版)によると、博覧会区域は約100ha、うち会場区域は80haです。会場に鉄道の駅はなく、相鉄本線の瀬谷駅・三ツ境駅、JR横浜線の十日市場駅、東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅の4駅から、事前予約制のシャトルバスに乗ります。

大阪・関西万博のように「駅を降りればすぐ会場」とはいかず、横浜花博では駅からバスに乗り、そのバスにも予約が要ります。来場日時予約は2026年9月18日に始まっていて、シャトルバスと駐車場の予約も同じ日に始まっています。行く日が決まったら、入場と、バスか駐車場の予約を一緒に済ませておくのが安全です。
4. チケットの種類と予約:入場は共通、観覧予約の仕組みが違う
EXPO2025公式サイトの価格ページによると、大阪・関西万博の一日券は大人7,500円、平日限定の平日券は6,000円、夜間券(17時以降)は3,700円、通期パスは30,000円でした。加えて、2023年6月の券種の発表によると、開幕前の前売りには超早期購入割引(2024年10月6日まで)と早期購入割引(2025年4月12日まで)の一日券、会期の最初の2週間だけ使える開幕券(4,000円)、7月18日までの前期券(5,000円)がありました。購入時期と曜日の両方で価格が分かれていた博覧会です。
GREEN×EXPO協会の発表によると、横浜花博の一日券は通常5,500円ですが、開幕前日の2027年3月18日までに買う早割なら4,900円です。夜間券は3,500円、通期パスは28,000円です。曜日で分かれる券は、2026年9月時点では発表されていません。万博で前売りの割引に慣れた人には早割は同じ感覚で使えますが、平日券に当たるものは今のところありません。
横浜花博の入場券は公式チケットサイトのほか、楽天トラベルの観光体験の GREEN×EXPO 2027 入場チケットのページPRでも、1日券(早割)・通期パス・夏パス・特別割引券を扱っています(2026年9月25日に確認)。
入場の予約は共通点です。どちらも入場には来場日時予約が必要で、変更は3回までという点も同じです。
違うのは展示の観覧予約です。EXPO2025公式サイトの予約・抽選ガイドによると、大阪・関西万博のパビリオン・イベント予約は、2か月前抽選・7日前抽選・3日前からの空き枠先着・当日登録の4つの機会がありました。GREEN×EXPO協会の発表では、横浜花博で観覧予約の対象になるのは一部の展示だけで、予約は来場当日に限られます。屋外の庭園や花壇は予約なしで見られます。チケット1枚につき1日1回まで予約でき、予約枠は1日3回に分けて開放されます。
大阪・関西万博のように「数か月前から抽選で人気パビリオンを押さえる」動き方は、今のところ横浜花博には当てはまりません。来場日時予約は2026年9月18日に始まっています。当日は、開場したらまず観覧予約の枠を見ます。チケットの買い方の詳しい手順は「入場チケットの種類と買い方」に書いています。
5. 参加国と公式キャラクター
EXPO2025公式サイトによると、大阪・関西万博は2025年2月13日時点で158の国・地域、7の国際機関が参加を表明していました。横浜花博は、GREEN×EXPO協会と外務省の発表によると、2026年9月9日時点で74か国、5国際機関です。どちらも参加表明の数で、数えた時点が違います。
公式キャラクターは、大阪・関西万博が「ミャクミャク」、横浜花博が「トゥンクトゥンク」です。両キャラクターのコラボグッズが発売されたことは「大阪・関西万博から横浜花博へ」に書きました。
訂正(2026年10月19日): 「3. 会場の規模と行き方」で、来場日時予約が始まったらシャトルバスか駐車場の予約も済ませておく、と書いていましたが、来場日時予約とシャトルバス・駐車場の予約は、どちらも2026年9月18日に始まっています。