中東からGREEN×EXPO 2027への参加を表明しているのは、イエメン、カタール、シリア、ヨルダン、レバノンの5か国です。GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)が公表した参加表明国の一覧(2026年9月9日付)に、この5か国が載っています。外務省の一覧(2026年9月7日時点)でも同じです。協会と公式参加契約を調印したのは、このうちカタール国だけです。
博覧会は2027年3月19日に開幕し、9月26日まで横浜市瀬谷区・旭区(旧上瀬谷通信施設の一部)で開かれます。正式名称は2027年国際園芸博覧会です。国ごとの説明は外務省の基礎データと協会の発表によるもので、いずれも2026年9月時点の情報です。
湾岸・アラビア半島の参加国
カタール国
カタール国は、2025年5月13日に東京都千代田区の農林水産省三番町共用会議所でGREEN×EXPO協会と公式参加契約を調印しました。GREEN×EXPO 2027として初めての公式参加契約で、国際出展第一号になりました。前回のA1クラスの国際園芸博覧会である2023年ドーハ国際園芸博覧会を開いたのも、カタール国です。開催国としての精神を横浜に受け継ぐ出展を計画していますが、具体的な展示内容は2026年9月時点で未発表です。外務省の基礎データによると、首都はドーハ、人口は約337万人(2026年1月、外国人居住者を含む)、公用語はアラビア語です。調印式の顔ぶれや、カタールの植物と料理の話は「カタール国の記事」に書いています。
イエメン共和国
イエメン共和国は参加表明国の一覧に載っています。ただ、2026年9月時点で公式参加契約は調印されておらず、展示の公式情報も発表されていません。外務省の基礎データによると、首都はサヌア、人口は約4,060万人(2024年、世銀)、言語はアラビア語です。日本は1990年5月の南北統一に伴ってイエメンを国家承認し、外交関係を開設しました。2025年4月と5月には、アシュワル産業・通商相が大阪・関西万博の開会式やイエメン・ナショナルデー式典に参加しています。
レバントの参加国
ヨルダン
ヨルダンも参加表明国の一覧に名前がありますが、公式参加契約は2026年9月時点で結ばれておらず、展示についての公式発表もありません。外務省の基礎データによると、首都はアンマン、人口は1,155.3万人(2024年、世銀)、言語はアラビア語(英語も通用)です。日本とヨルダンの関係は、皇室・王室間の伝統的な友好関係を含めて極めて良好です。アブドッラー2世国王は、16回の訪日歴がある親日家とされています。2025年5月には、フセイン皇太子が万博賓客として来日しました。
レバノン共和国
外務省の基礎データでは、レバノン共和国の首都はベイルート、人口は約580万人(2024年推定、世銀)、言語はアラビア語(仏語及び英語が通用)です。参加表明国の一覧に載っているものの、2026年9月時点で公式参加契約は未調印で、展示の公式情報も未発表です。日本との外交関係は1954年に樹立されました。文化無償資金協力や日本映画祭の開催など、文化面での交流も続いています。
シリア・アラブ共和国
シリア・アラブ共和国も参加を表明した国の一つですが、2026年9月時点で公式参加契約は調印されておらず、展示に関する公式情報も出ていません。外務省の基礎データによると、首都はダマスカス、人口は2,387万人(2024年推定、CIA The World Factbook)、公用語はアラビア語・クルド語(2026年1月の大統領令で追加)です。2025年12月には、大西外務大臣政務官が約15年ぶりに同国を訪問して二国間経済協力の再開を発表し、シリア側からもアリー保健相らが来日しています。
編集部の考え
中東5か国のうち、公式参加契約まで進んだのはカタール国だけです。カタール国には、前回の開催国としての経験を横浜に引き継ぐ役割が期待されています。開幕までに具体的な展示内容が発表される可能性は高いと思います。イエメン・シリア・ヨルダン・レバノンは、国内外の情勢もあって、参加表明の段階にとどまっているのでしょう。ただ、4か国とも日本とは長年の外交関係がある国です。
続報が出次第、この記事を更新します。参加国の一覧は特集ページ「参加国ガイド」に、会期・行き方・チケット・宿は「横浜花博 2027 のページ」に載せています。
