2017年に横浜市で開かれた「全国都市緑化よこはまフェア」の会場のひとつ、里山ガーデンは、よこはま動物園ズーラシアの隣にあります。ズーラシアと同じ横浜市旭区で、GREEN×EXPO 2027(横浜花博)の会場(瀬谷区・旭区にまたがる旧上瀬谷通信施設)とも同じ区内です。もう一つの会場だったみなとガーデンは、山下公園や港の見える丘公園など、みなとみらい線沿線の既存の公園を使っていました。今なにが見られ、どう行けるかを公式サイトで確認しました。
1. 早見表
| 場所 | 公開時期・開園時間 | 料金 | 行き方 |
|---|---|---|---|
| 里山ガーデン(大花壇) | 春・秋の期間限定公開。2026年秋は9月5日〜9月27日、9:30〜16:00 | 無料 | 三ツ境駅・中山駅から「よこはま動物園」行きバス終点、正面入口まで徒歩15分。鶴ケ峰駅から「西ひかりが丘」行きバス終点、東入口まで徒歩5分 |
| フォレストアドベンチャー・よこはま(里山ガーデン内) | 通年営業。9〜10月は平日10:00〜17:00・土日祝9:00〜17:00、11〜2月は平日10:00〜16:00・土日祝9:00〜16:00 | コースにより1,900円〜5,200円 | JR横浜線・市営地下鉄 中山駅からバスで「自治会館前」下車徒歩10分 |
| よこはま動物園ズーラシア | 9:30〜16:30(入園16:00まで) | 一般800円 | 相鉄本線 三ツ境駅・鶴ヶ峰駅 北口からバス約15分、JR横浜線・市営地下鉄グリーンライン 中山駅から約18分 |
| 山下公園 | 24時間開放 | 無料 | みなとみらい線 元町・中華街駅 出口4から徒歩3分 |
| 港の見える丘公園 | 基本24時間(フランス山のみ季節により夜間閉鎖) | 無料 | みなとみらい線 元町・中華街駅 出口6から徒歩5分 |
数値は2026年9月時点、各施設の公式サイトによります。
2. 全国都市緑化よこはまフェアとは
横浜市の公式ページによると、2017年3月25日(土)から6月4日(日)までの72日間、「第33回全国都市緑化よこはまフェア」が開かれました。愛称は「ガーデンネックレス横浜2017」です。主催は横浜市と公益財団法人都市緑化機構でした。
会場は2か所に分かれていました。「みなとガーデン」は山下公園・グランモール公園・港の見える丘公園・横浜公園・象の鼻パーク・運河パークという、みなとみらい線沿線の既存の公園を使ったエリアです。「里山ガーデン」は、よこはま動物園ズーラシアに隣接する新しい会場でした。横浜市の記者発表(2017年6月7日)によると、来場者数は速報値で約600万人、内訳はみなとガーデンが567万人、里山ガーデンが33万人でした。
3. 里山ガーデン ―― フェアの新設会場が、今も季節の大花壇に
里山ガーデンは、横浜市が管理する「横浜動物の森公園」の一部です。フェア当時、ここが新設の会場として整備されました。横浜市の公式ページによると、フェアが終わったあとも大花壇はそのまま残り、春と秋の期間だけ公開する形で今も使われています。それ以外の時期は、大花壇とピクニック広場は準備のため閉鎖されます。
2026年は、春の里山ガーデンフェスタが3月19日から5月6日まで、秋の里山ガーデンフェスタが9月5日から9月27日まで開かれています。秋のフェスタは、里山ガーデンの公式サイトによると「虹色の丘」がテーマで、市内最大級という1万平方メートルの大花壇に、キバナコスモスやサルビア、ジニアなど約70品種13万本の花を植えています。開園時間は9時30分から16時まで、入場は無料です。
GREEN×EXPO協会は、2026年9月3日のプレスリリースで、この秋の里山ガーデンフェスタの会場内に「EXPO 2027 オフィシャルポップアップストア」を出すと発表しました。公式マスコットのトゥンクトゥンクと、横浜の花と緑をPRするキャラクター「ガーデンベア」のコラボグッズを、9月5日から会期末の9月27日まで販売しています。花博の会場そのものは2027年3月まで開きませんが、里山ガーデンフェスタは協会自身が今のうちから予習の場として使っている形です。
大花壇と同じ敷地には「フォレストアドベンチャー・よこはま」があります。公式サイトによると通年営業で、営業時間は季節ごとに変わります(早見表のとおり)。コースはトレック・キッズ・ネットの3種類があり、料金は1,900円からです。
里山ガーデンの公式サイトのアクセス案内によると、相鉄本線の三ツ境駅(北口2番乗り場)とJR横浜線・市営地下鉄グリーンラインの中山駅(南口1番乗り場)からは「よこはま動物園」行きバスの終点で降り、正面入口まで徒歩15分です。相鉄本線の鶴ケ峰駅からは、7番乗り場の「西ひかりが丘」行きバスの終点から東入口まで徒歩5分と、9番乗り場の「よこはま動物園」行きの2つの行き方があります。フェスタの期間中は無料のシャトルバスも走ります。専用駐車場は無く、ズーラシアの北門駐車場を使います。フォレストアドベンチャーだけは案内が別で、中山駅からバスに乗り「自治会館前」で降りて徒歩10分、車ならズーラシア北門駐車場(1回1,000円、8月の土日祝は2,000円)です。
ズーラシアの開園時間は9時30分から16時30分(入園は16時まで)、入園料は一般800円です。休園日は毎週火曜ですが、公式サイトによると里山ガーデンフェスタの開催期間中は火曜も営業します。三ツ境駅は、花博のシャトルバスが発着する4駅のひとつでもあります。花博の行き方はアクセスの記事、ズーラシアの詳しい行き方は市立動物園の記事にまとめています。
4. みなとガーデン ―― 山下公園・港の見える丘公園という既存の公園が会場に
みなとガーデンは、フェアのために新しく作られた場所ではなく、もともとあった公園を会場に使ったエリアでした。横浜市の公式ページに、フェアに由来する施設の記載は見当たりません。
山下公園は横浜市中区山下町にあり、公式ページによると1930年(昭和5年)開園の風致公園です。面積は74,121平方メートルで、関東大震災のがれきを埋め立てて造成されました。約160種1,900株のバラ園があり、開園時間の定めはなく24時間利用できます。最寄駅はみなとみらい線の元町・中華街駅で、出口4から徒歩3分です。
港の見える丘公園は横浜市中区山手町にあり、公式ページによると1962年(昭和37年)開園です。面積は57,765平方メートルで、開園時間は基本24時間ですが、園内のフランス山エリアだけ季節により夜間閉鎖があります。最寄駅は同じく元町・中華街駅で、出口6から徒歩5分です。
このほかグランモール公園・横浜公園・象の鼻パーク・運河パークもみなとガーデンの会場でしたが、公式ページで最寄駅を個別に確認できたのは山下公園と港の見える丘公園の2か所です。
5. 横浜花博の会場との位置関係
里山ガーデンは横浜市旭区上白根町にあります。GREEN×EXPO 2027の会場は、横浜市瀬谷区・旭区にまたがる旧上瀬谷通信施設です。同じ旭区内ですが、公式資料で確認できる直線距離や所要時間は見当たりませんでした。共通しているのは最寄駅で、相鉄本線の三ツ境駅は、花博のシャトルバス発着駅であると同時に、ズーラシア・里山ガーデンへのバスも出ている駅です。
横浜市の公式ページによると、旧上瀬谷通信施設の跡地(約248.5ヘクタール)は、閉幕後の使い道が4つの地区に分けて計画されています。収益性の高い農業を目指す「農業振興地区」、テーマパークを中心にした「観光・賑わい地区」、物流の拠点になる「物流地区」、そして「防災・公園地区」です。このうち防災・公園地区は、国際園芸博覧会のレガシーを継承する公園と、大規模災害時の広域防災拠点をあわせ持つ場所として整備が検討されています。
6. 編集部の考え
里山ガーデンとみなとガーデンでは、跡地としての残り方がはっきり分かれていると思います。里山ガーデンは新設の会場だったぶん、フェアのあとも公園として存続し、大花壇という形で毎年公開が続いています。みなとガーデンは逆に、もともとあった公園を借りて会場にしただけなので、フェア固有の施設が新しく残ったわけではないと思います。横浜花博の会場も、閉幕後の使い道は基本計画としてすでに示されています。跡地の4区分のうち「防災・公園地区」には、博覧会のレガシーを継承する公園という位置づけが計画段階からすでに含まれています。里山ガーデンのように会場の一部が公園として存続する道が、上瀬谷でも計画に組み込まれていることになります。
