神奈川県は、GREEN×EXPO 2027の会場に「Vibrant INOCHI Forest かながわ館」を出展します。パビリオンは屋内展示施設と庭園からなり、県政の基本理念「いのち輝く”Vibrant INOCHI”」を世界からの来場者に伝えます。県は2026年4月15日に出展の起工式を行いました。9月8日には開催半年前発表会を開き、ロゴマークやマスコット、展示の一部を初めて公開しています。
ロゴマークとマスコット「VIBRANTs」「モモーン」
公式ロゴマークは、県内33市町村を重なる葉っぱで表したデザインで、県と市町村の一体感を示しています。空間アートなどを手がけるデザイナーの小田佑二さんが制作しました。
マスコットキャラクターは2体が同時に発表されました。「VIBRANTs(バイブランツ)」は、個性の異なる葉っぱのキャラクターたちの総称です。Vibrant INOCHIの木から生まれ、「いのち」を表しています。「モモーン」は、同じ森で暮らす好奇心いっぱいの子どものニホンモモンガです。2体は仲良しという設定で、今後は館内外でかながわ館を紹介する役を務めます。
シアターの映像作品と屋内の常設展示
屋内展示施設のシアターでは、VIBRANTsとモモーンが登場するオリジナル映像作品「Vibrant INOCHI Forest ― あなたといのちと未来と ―」を上映します。森に起きた変化をきっかけに、モモーンがVIBRANTsとともに時空を超える冒険に出るという物語です。
常設展示の一部も公開されています。2018年夏に鎌倉市由比ガ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの頭骨標本は、「かながわプラごみゼロ宣言」のきっかけになったものです。ほかに、実際に触れるデジタル地球儀、未病指標とME-BYO BRAND認定機器を体験できるコーナー、会期中に入れ替えながら展示する「ともいきアート」作品があります。
庭園:花壇と大阪・関西万博の木材、農福連携
庭園中央の「かながわの花壇」は、開幕時にナノハナ、その後パンジー、7月には子どもたちが植えるヒマワリなど、県産の花を中心に彩る計画です。花壇には、大阪・関西万博の大屋根リングの木材を再利用します。
庭園にはほかに、魚の養殖と植物の水耕栽培を組み合わせた循環型栽培システム「アクアポニックス」があり、苗は障がい者施設の利用者が育てます。車いすでも作業しやすいテーブル状の花壇「レイズドベッド」もあります。スマート農業の演出では、県が開発した果樹の栽培手法「ジョイント仕立て」にロボットを組み合わせます。県内の農業関係高校5校は、共同のプロジェクト「GREEN LEADERSHIP CLUB」として、四季の移り変わりを感じられる庭園をつくります。
ユニフォームと「かながわ花咲かスクールプロジェクト」
展示アテンダントと運営スタッフのユニフォームも公開されました。展示アテンダントは県のイメージカラーの青、運営スタッフは木や葉をモチーフにしたデザインです。素材は植物由来のポリ乳酸繊維「ピエクレックス」が中心で、閉幕後に回収して堆肥にします。デザインを手がけたのはコスチュームデザイナーの古芝佳奈さんです。
「かながわ花咲かスクールプロジェクト」は、県内の学校でパンジー・ビオラ、チューリップを育てて一斉に咲かせる取り組みです。開催半年前発表会では、代表4校の子どもたちに知事が花苗を贈りました。育てる様子の写真は、館内でモザイクアートやスライドショーとして展示する計画です。
神奈川県オリジナルミュージカル「Vibrant INOCHI」
県は、県政の基本理念を世界の来場者にPRするオリジナルミュージカル「Vibrant INOCHI(バイブラント・いのち)」も出展します。キャッチコピーは「未来へ輝け!いのちのハーモニー」です。舞台版と映像版の2つを制作し、上演時間は約45分です。会場内の主催事場(仮称)で会期中に上演する予定ですが、公演日程は調整中です。
主人公は横浜の女の子、ギャルビーです。ホッキョクグマの子・クーちゃん親子や、人気アイドルユニット「CO₂」が登場し、環境問題を描いた物語です。映像版では、ギャルビー役を与田祐希さん、クーちゃん役をゆりやんレトリィバァさんが演じます。環境博士役は映像版・舞台版とも竹中直人さんで、舞台版には映像で出演します。舞台版のギャルビー役は天翔愛さん・秋野祐香さんのダブルキャストです。主題歌「星の子」はGRe4N BOYZが作詞作曲しました。歌うのは、劇中のアイドルユニット「CO₂」役の増子敦貴さんと砂川脩弥さんです。
起工式から開催半年前発表会までの動きは次のとおりです。
| 日付 | 発表内容 |
|---|---|
| 2026年4月15日 | 神奈川県出展の起工式を開催 |
| 2026年7月7日 | ミュージカル制作発表会見の実施を告知 |
| 2026年7月14日 | ミュージカルの概要と主題歌を発表、県民参加企画とオーディションを開始 |
| 2026年9月3日 | 出演者を発表、主題歌のアニメーションムービーを公開 |
| 2026年9月8日 | 開催半年前発表会でロゴ・マスコット・シアター映像・庭園・ユニフォームを公開 |
編集部の考え
かながわ館で特徴的なのは、庭園づくりに地元の農業高校や障がい者施設が加わっていることだと思います。花壇に再利用される大阪・関西万博の大屋根リングの木材は、大阪の万博を見た人には分かりやすい共通点になりそうです。ミュージカルは著名なキャストがそろっていますが、2026年9月時点で公演日程は未発表です。日程が出るまでは、観劇に合わせて行く日を決めにくい状態です。
かながわ館を含むパビリオンの一覧は、特集「出展パビリオン」にあります。
