京都府京丹波町のわち山野草の森は、毎年春に「森の展示室」を開いています。園内を歩きながら、森のあちこちに置かれた作品を探して見る催しで、作家の作品の販売もあります。今年はそれが秋にも開かれます。10月31日(土)と11月1日(日)の10時から17時までで、同じ日には食べ物や小物の店が並ぶ「森のマルシェ」や、ポニーやうさぎのいる「森の動物園」も予定されています。
秋にも開くのは、亀岡市・南丹市・京丹波町で、第43回全国都市緑化フェアin京都丹波が9月18日から11月8日まで開かれているからです。愛称は「京都丹波みどりの里まつり」で、2市1町の5つの公園が拠点になっています。フェアの公式サイトは、この秋のことを「3つのまちの個性が交わり、京都丹波全体が一つのテーマパークとなります」とあります。
フェアのテーマ
テーマは「食農と環境そしてアートで輝く『京都丹波』」です。公式サイトの「京都丹波の魅力」のページの芸術の項で、フェアの効果を「一過性で終わらせない」ことを念頭に置き、閉幕後の地域の発展につながる事業にしたいと述べています。
その考えは、地元の人や施設が受け持つ催しに出ています。春の森の展示室を秋にも開くのもそうですし、メイン会場の京都・亀岡保津川公園では、9月23日の夜の催しで「みずのき美術館と亀岡小学校の子どもたちが制作した『ホコランタン』」を、広場や花畑に灯すと案内していました。
園部公園の拠点では、南丹市立文化博物館の特設展示場で、南丹市がヒョウタン展「多様性と芸術」を9月18日から10月12日(月・祝)まで開いていました。瓢箪の第一人者の湯浅浩史さんから所蔵品を借り、大きな瓢箪や形の変わった瓢箪に装飾をした作品を並べる展示でした。案内には、瓢箪は「人類が栽培した初めての植物でもあり」とあります。
亀岡の2会場
京都・亀岡保津川公園は、JR亀岡駅の北口から向かう会場です。フェアのテーマの「環境」「食農」「アート」をまとめて味わえる拠点です。気球搭乗体験、放置竹林を使った竹アート、農産物のマルシェがあり、希少生物アユモドキとの「あゆもどき共生ドーム」も置かれました。ひまわり迷路や親子農園もあります。
亀岡運動公園は、世界的庭園デザイナーが手がけるメインガーデンを中心に、霧のガーデンや企業・団体の庭園出展コンテストの作品などが集まる会場です。リニューアルしたステージでは、毎週末にダンスや音楽のライブが予定されています。周辺の夢コスモス園は、入園料が必要です。

園部と和知の3会場
園部公園は、園部城跡のそばの公園です。新しく置かれたウッドデッキや大型遊具、往時の景色を見られる園部城跡VR体験、食と健康のマルシェがあり、キッチンカーのエリアもあります。先のヒョウタン展も、この拠点の催しでした。


わち山野草の森には、約900種の山野草や花木があります。「みどりのトンネル」や山野草展、電車フォトスポットがあり、書き出しの森の展示室もここです。5つの拠点のうち入園料が要るのはここで、大人350円・小人250円。開園は9:00〜17:00(16時までに入園)、火曜日が休園です。
京都府立丹波自然運動公園では、愛好家による菊花の展示と、京都丹波の食のマルシェが開かれます。こどもの広場やわくわくアスレチックパーク、あっぱれたんぼもあり、公式サイトは家族連れでの来場を呼びかけています。
駅からの行き方と会場どうしの移動
| 会場 | 入場 | 駅から |
|---|---|---|
| 京都・亀岡保津川公園 | 無料 | JR亀岡駅北口から |
| 亀岡運動公園 | 無料 | 亀岡駅前のバス停から京阪京都交通バス(40系統・59系統)、「亀岡運動公園前」か「運動公園ターミナル」で下車 |
| 園部公園 | 無料 | JR園部駅西口から南丹市コミュニティバス(市街地循環線) |
| わち山野草の森 | 大人350円・小人250円 | JR和知駅から京丹波レンタルサイクルか、予約制のデマンドタクシー(0771-84-1100) |
| 京都府立丹波自然運動公園 | 無料 | JR園部駅東口から中京交通バス(園福線) |
道順と時刻表は、公式サイトのアクセスのページで確かめられます。無料の4会場は「開催時間内であれば自由に」出入りできると案内されていますが、何時から何時までかは、会場のページとよくある質問では未確認です。

公式サイトのよくある質問によると、拠点の間の移動には1時間程度かかる場合があります。そのため1日で全部を回るより、エリアごとにゆっくり見ることを勧めています。各拠点に駐車場はありますが、土日祝日やイベントの日は満車になることがあり、JR各駅からのバスを使うよう呼びかけています。
ほかの決まりもあります。屋外のステージやマルシェは、荒天のときに内容の変更や中止があります。屋外の公園ではペットにリードを付けて散歩でき、ベビーカーや車椅子の貸し出しは拠点ごとに違うので、事前の問い合わせを勧めています。
遠くから来て、亀岡の2会場と園部・和知方面の3会場を別の日に回るなら、間の晩の宿は楽天トラベルの亀岡駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。
緑化フェアと横浜のつながり
都市緑化機構によると、全国都市緑化フェアは1983年(昭和58年)から毎年、全国各地で開かれている「花と緑の祭典」です。横浜でも開かれたことがあり、開催一覧では第33回が「ガーデンネックレス横浜2017」で、3月25日から6月4日まで山下公園や横浜公園、横浜動物の森公園などが会場でした。いまの会場の様子は「全国都市緑化よこはまフェア(2017)の会場をたずねる」に書いています。GREEN×EXPO 2027は国際園芸博覧会で、緑化フェアとは別の催しです。違いは「万博と花博の違い」にまとめています。
その横浜の花博の協会も、京都・亀岡保津川公園に横浜市・神奈川県などと共同でPR出展しています。シンボルは隈研吾氏がデザインした木のモニュメントで、2024年秋の全国都市緑化かわさきフェアで作られ、ぎふフェアを経て京都へ来ました。木材は神奈川県立吉田島高等学校の演習林のもので、GREEN×EXPO 2027の会場でも展示する予定です。発表の中身はニュースに書きました。