英国は、GREEN×EXPO 2027に参加する国の一つです。横浜花博とも呼ばれるこの博覧会の正式名称は、国際園芸博覧会です。公式参加契約の調印は2026年7月30日で、相手はGREEN×EXPO協会(正式名称:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)です。参加を最初に表明した日付は、今回確認した資料には記載がありません。参加国全体の一覧は参加国ガイドにあります。
基本情報
外務省の基礎データ(2025年12月8日時点の掲載内容)では、英国の基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) |
| 面積 | 24.3万平方キロメートル(日本の約3分の2) |
| 人口 | 6,827万人(2023年英国統計局推計値) |
| 首都 | ロンドン(人口約909万人、2024年英国統計局推計値) |
| 言語 | 英語(ウェールズ語、ゲール語等使用地域あり) |
| 宗教 | 英国国教会等 |
| 政体 | 立憲君主制 |
| 元首 | チャールズ三世国王陛下(2022年9月8日即位) |
日本との関係も、同じ資料にある数字だけを挙げます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 在留邦人数 | 64,066名(2024年10月) |
| 在日英国人数 | 21,139名(2024年12月) |
| 訪日英国人数 | 437,200人(2024年) |
| 訪英日本人数 | 225,000名(2023年) |

展示の公式情報
2026年7月30日(木曜日)、駐日英国大使館でGREEN×EXPO 2027の公式参加契約調印式が開かれました。ジュリア・ロングボトム駐日英国特命全権大使が臨席したと発表されています。列席者として、新美潤2027年国際園芸博覧会政府委員、キャサリン・ワイルド英国陳列区域政府委員、河村正人GREEN×EXPO協会事務総長、永井学国土交通大臣政務官、鈴木憲和農林水産大臣の名前が挙がっています。
協会の発表によると、英国は長年積み重ねてきた園芸・ランドスケープの知見や、持続可能な技術に関するイノベーションを紹介するとしています。会場には「伝統と美が息づく英国庭園」が登場する予定です。来場者が花や緑の中で英国の庭園文化に触れ、持続可能な未来について考える機会にしたい考えです。
展示区画の名称や広さ、公開時期、設計の担当者などは、2026年9月時点で未発表です。
予習のための文化:英国庭園とRHS
英国の庭園文化を予習するなら、英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society、RHS)の歩みが手がかりになります。RHSは1804年3月7日、植物学者ジョセフ・バンクスと園芸家ジョン・ウェッジウッドらわずか7人によって、「ロンドン園芸協会」として設立されました。科学的で証拠に基づく方法で園芸の改善と実践を進めることが、当初からの目的だったとRHSは説明しています。
1858年にアルバート王配がRHS総裁に就任し、1861年の新たな勅許によって、現在の「王立園芸協会」という名称になりました。2024年にはチャールズ三世国王が後援者に指定されています。
RHSは現在、サリー州のウィズレー(1903年取得)を筆頭に、ローズムア、ハイド・ホール、ハーロウ・カー、ブリッジウォーター(2021年開園)の5つの庭園を運営しています。RHSによると、ウィズレーの来園者は開設初年度の約6,000人から増え、今では100万人を超えています。

RHSは1913年から、チェルシーフラワーショーを開催しています。このほか、ハンプトン・コート宮殿庭園祭やタットン・パーク展、マルヴァン・スプリング・フェスティバルも統括しています。会員制度は1978年、年会費7.5ポンドで一般に開かれました。近年は「RHS Grow」アプリや、AIを使った相談ツール「ChatBotanist」など、園芸をより身近にする取り組みも進めているとRHSは紹介しています。

英国政府観光庁(VisitBritain)と駐日英国大使館の公式サイトも確認しましたが、庭園・園芸文化について具体的に触れた記載は見つかりませんでした。
編集部の考え
RHSの歩みを見ると、英国の庭園文化は伝統を保ちながらも、手を加え続けてきたことが分かります。ウィズレーの来園者数の伸びや、チェルシーフラワーショーが100年以上続いていることも、その積み重ねを示しているのでしょう。GREEN×EXPO 2027の発表は、英国庭園を「伝統と美」の言葉で説明しています。これもRHSの歩みと重なると思います。ただ、横浜での展示がどんな形になるかは未発表です。展示の中身が発表されたら、改めて書きます。
