フィリピン共和国は2026年5月21日、GREEN×EXPO 2027の公式参加契約に調印しました。5月25日には来日中のフィリピン政府代表を迎えて、東京で記念の調印セレモニーが開かれています。GREEN×EXPO協会(正式名称:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)は、6月4日にこの調印を発表しました。
基本情報
外務省が2026年9月3日時点でまとめた基礎データから、主な項目を表にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | フィリピン共和国(Republic of the Philippines) |
| 面積 | 298,170平方キロメートル(日本の約8割)。7,641の島々がある |
| 人口 | 1億1,272万9,484人(2024年フィリピン国勢調査) |
| 首都 | マニラ(首都圏人口約1,400万人) |
| 言語 | 国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語及び英語。180以上の言語がある |
| 宗教 | カトリック83%、その他のキリスト教10%、イスラム教5% |
| 政体・元首 | 共和制、大統領制。元首はフェルディナンド・ロムアルデス・マルコス・ジュニア大統領 |
| 在留邦人数 | 12,648人(2024年10月時点) |
| 在日フィリピン人数 | 341,518人(法務省統計2024年末。全体の10.0%で、国籍別では中国、韓国、ベトナムに次いで第4位) |
| 日本との関係 | 2011年9月に「戦略的パートナーシップ」に位置づけ。要人往来は直近では2026年1月に茂木外務大臣がフィリピンを訪問 |
人口が1億人を超える島国で、公用語はフィリピノ語と英語です。GREEN×EXPO 2027の会場でも、フィリピンの展示では来場者と英語でやりとりしやすそうです。

展示の公式情報
GREEN×EXPO協会の発表によると、フィリピンの陳列区域政府委員はフランシスコ・P・ティウ・ラウレル・ジュニア農業大臣です。同大臣は、フィリピン共和国のフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領に同行して来日しました。これに合わせて、2026年5月25日に東京で調印セレモニーが行われました。公式参加契約そのものの調印日は同月21日です。
出展テーマは「Bukás:Gardens of the Bayanihan Spirit(ブカス:バヤニハン〈助け合い〉の精神が息づく庭園)」です。フィリピン語の「Bukás」は「開かれた」を意味し、同時に「明日」も表す言葉だと協会は説明しています。自然、革新、協働に開かれた国として、より緑豊かな未来へ進むフィリピンの姿を込めたテーマだとも説明しています。
展示ではこのテーマに沿って、フィリピンの豊かな自然、伝統的な園芸文化、持続可能な農業が紹介される方向です。ただし、2026年9月時点でパビリオンの場所や建物のデザイン、具体的な展示物についての発表は確認できませんでした。未発表の点は、続報が出次第この記事に追記します。
予習のための文化
フィリピン政府観光省の公式サイト(日本語版)には、花を使った祭りの紹介があります。
バギオ・フラワーフェスティバル(パナグベンガ)は、フィリピン北部の高地にある避暑地バギオで、毎年2月第2週に開かれます。「Panagbenga」はバギオ地方の言葉で、「芽吹きの季節、開花の時」という意味です。祭りでは、本物の花を使った巨大なフロート(パレード車)が行き交います。バギオはこの時期でも最低気温が10度を下回ることがあり、フィリピンのほかの地域とは違う涼しい気候の中で行われます。

パヒヤス(収穫祭)は、ケソン地方のルクバンとサリアヤで毎年5月15日に開かれます。スペイン出身の農夫で聖人のサン・イシドロ・ラブラドールを称える祭りです。街中の家が色とりどりの花や野菜で飾り付けられ、パレードも行われます。
食文化の紹介では、「シニガン」「アドボ」「レチョン」が代表的な料理として挙がっています。シニガンはタマリンドの酸味が特徴のスープ、アドボは酢を使った家庭料理です。レチョンは豚の丸焼きで、祭りや結婚式に欠かせません。柑橘のカラマンシーは、レモンの代わりによく使われる食材です。

編集部の考え
フィリピンは、展示テーマに「バヤニハン(助け合い)」という言葉を選びました。南国らしい花や緑を並べるだけでなく、地域の人が助け合って暮らしを作る文化そのものを見せようとしているのだと思います。バギオの花祭りも、家々を花や野菜で飾るパヒヤスも、住民が総出で作り上げる祭りです。その文化がGREEN×EXPO 2027の会場でどんな形になるのか、見てみたいです。
参加国の一覧は参加国ガイドにあります。花博の会期や行き方、チケット、宿については横浜花博 2027 のページにあります。
