ルクセンブルク大公国は2026年2月26日、駐日ルクセンブルク大公国大使館でGREEN×EXPO 2027(横浜花博)の公式参加契約に調印しました。GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)がこの調印を発表したのは同年4月6日で、インド共和国と同日の発表でした。協会が2026年9月9日時点で公表している参加表明国・国際機関の一覧にも載っています。花博のテーマは「幸せを創る明日の風景」です。
基本情報
外務省の基礎データ(令和8年7月31日時点)によると、ルクセンブルクの概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 面積 | 2,586平方キロメートル |
| 人口 | 69.1万人(2026年1月、ルクセンブルク国立統計経済研究所) |
| 首都 | ルクセンブルク |
| 言語 | ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語 |
| 宗教 | 人口の48%が特定の宗派に属し、うち85%がカトリック(2020〜21年欧州価値調査) |
| 政体 | 立憲君主制。元首はギヨーム大公(2025年10月即位) |
| 在留邦人数 | 848人(2025年10月、外務省領事局統計) |
| 在日ルクセンブルク人数 | 90人(2025年6月、法務省統計) |
| 要人往来 | 2027年に日・ルクセンブルク外交関係樹立100周年。2026年3月に彬子女王殿下、同5月に林総務大臣(日本・ルクセンブルク友好議員連盟会長)が訪問 |
外務省の略史によると、ルクセンブルクは欧州石炭鉄鋼共同体(欧州連合の源流)の原加盟国で、欧州統合の推進に積極的な国とされています。2027年に迎える日本との外交関係樹立100周年は、花博の会期(2027年3月19日〜9月26日)とも重なります。

展示の公式情報
協会の発表によると、調印は2026年2月26日、駐日ルクセンブルク大公国大使館で行われました。参加契約書に署名したのは、GREEN×EXPO協会の河村正人事務総長と、ミシェル・レーシュ駐日ルクセンブルク大公国特命全権大使です。レーシュ大使は同国の陳列区域政府委員に任命されています。博覧会政府委員の越川和彦大使が副署しました。陳列区域政府委員とは、日本政府から参加招請を受けた国・国際機関(公式参加者)を博覧会で代表する役職で、博覧会政府委員は日本政府を代表する役職です。
展示の方向性としては、19世紀にバラの輸出国として築いてきた園芸遺産を紹介し、デジタル世界との結びつきが強まる時代に自然と人間のつながりを保つ大切さを示す、と説明されています。ルクセンブルクの参加には、日本との外交関係樹立100周年を祝う意味もあるとされています。具体的な出展面積やパビリオンの詳細は、2026年9月時点で未発表です。
予習のための文化
ルクセンブルクのバラ栽培の歴史は、同国の政府観光局公式サイトVisit Luxembourgでも紹介されています。ルクセンブルク市中心部のキルヒベルク地区にあるバラ園「Rousegaart op de Rondellen」は、19世紀末の黄金期を伝える場所です。当時のルクセンブルク市は、世界にバラを出荷する産地として知られていました。近郊のミュンスバックにも、伝統品種と現代品種を集めたバラ園があります。
同サイトはバラのほかに、ローマ時代から続くモーゼル川流域のワイン産地も紹介しています。その紹介によると、59の醸造元が、リースリングやピノ、ゲヴュルツトラミネール、オーセロワなどのぶどう品種からワインやクレマンを造っています。若い世代の生産者は、ドローンによる害虫管理や、粘土壺を土中で使う古法(アンフォラ)といった新しい試みにも取り組んでいるとのことです。トップページでは、グレーヴェンマヘルの蝶々園やベッテンブールの「おとぎ話の公園」なども自然の見どころとして挙げられています。

編集部の考え
ルクセンブルクの出展は、大国のような総合的な展示ではなく、バラ一つに絞って園芸文化を伝える内容になると思います。日本との外交関係樹立100周年と時期が重なるので、記念式典のような要素が展示に入るかもしれません。これは推測で、公式発表ではありません。
参加国全体の一覧は特集ページ「参加国ガイド」にあります。会期や行き方、チケット、宿については「GREEN×EXPO 2027 ガイド」にまとめています。
