鹿島建設は、GREEN×EXPO 2027のVillage出展の1つとして「KAJIMA TREE」を建てています。構造体には大阪・関西万博の大屋根リングの木材を再利用し、鹿島はその木材の譲渡先です。建設地は会場内の鹿島出展エリア(横浜市瀬谷区)です。
Village出展の中のKAJIMA TREE
GREEN×EXPO 2027の会場を運営するのは、GREEN×EXPO協会(正式名称は公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)です。協会によると、Village出展は展示と体験を組み合わせた共創事業です。会場内に設けられた5つのVillageに、企業・団体がテーマ「幸せを創る明日の風景」に沿った館を出す仕組みです。協会のページにはVillage出展12館の完成予想図が並び、KAJIMA TREEもその1館として載っています。
同じページで、東急グループの「とうきゅうグループ館」は自然と都市が融合する新しいライフスタイルの提案、KTグループの「KT GROUP Mobi+」は車がエネルギーを必要な場所へ運ぶ構想、と紹介されています。KAJIMA TREEは、大屋根リングの木材という「すでにあったもの」を建材に使う館です。
大屋根リングの木材で建てるタワー
協会のページによると、KAJIMA TREEは「自然と人の明日の物語」を掲げる、GREEN×EXPOのシンボルです。大屋根リングで使われていた木材を、先端技術で再び生かして建てる計画です。ページには「※鹿島は大阪・関西万博の大屋根リングの木材の譲渡先です」との注記もあります。
鹿島の特設サイトも、KAJIMA TREEを協会と同じ位置づけで扱っています。鹿島建設はGREEN×EXPO 2027のVillage出展パートナーです。サイトでは、この建物は「未来の都市づくりに向けた新たな風景」を表すタワーです。
建築の技術と規模
鹿島の特設サイトによると、KAJIMA TREEの構造体には大屋根リングの木材を再利用しています。日本の伝統建築の美しさと鹿島の先端技術を組み合わせた建物で、風や地震のエネルギーをしなやかに吸収する構造を採用しています。

規模については、高さは約60メートルで、20階建てのマンションと同じくらいです。再生木材を使った建物としては国内最大級と、特設サイトにあります。この取り組みは、脱炭素・資源循環・自然再興に向けた挑戦の一つだそうです。
着工前の2026年5月13日には、「非住宅 木造建築フェア2026」というイベントで、KAJIMA TREEの1/100模型が初めて公開されました。
鹿島建設は2026年9月15日、本体工事の開始にあわせて木材の加工方法を明らかにしました。大屋根リングの解体後に運ばれた木材は、加工工場で清掃・加工・研磨をします。そのうえで制震ダンパ金物を取り付け、柱や梁の構造部材にしています。加工した柱や梁を組み合わせたユニットは、あらかじめ組み立てておく「地組」という方法で施工しています。
基礎コンクリートには、大阪・関西万博で使ったCO2吸収コンクリートの舗装ブロックと、鹿島の旧横浜支店の解体材を使います。
同じ発表で、完成は2027年2月末を予定しているとも明らかにしました。館内でどんな展示や体験ができるか、来場者がいつから中に入れるか(博覧会の開幕は2027年3月19日)は、2026年9月時点で公表されていません。
発表の経緯
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026年5月13日 | 「非住宅 木造建築フェア2026」でKAJIMA TREEの1/100模型を初公開(鹿島の特設サイトによる) |
| 2026年6月1日 | 「KAJIMA TREE建設工事」の起工式(鹿島建設が6月9日に発表) |
| 2026年9月14日 | 本体工事を開始し、建設現場を初公開。完成は2027年2月末を予定(鹿島建設が9月15日に発表) |
出展パビリオンの一覧は、特集ページ「出展パビリオン」にまとめています。
訂正(2026年9月19日): 「発表の経緯」で、「KAJIMA TREE建設工事」が2026年6月9日に起工したと書いていましたが、起工式は6月1日に行われ、6月9日は鹿島建設の発表日でした。