日本の庭園を横浜花博(GREEN×EXPO 2027)の前後に見ておくと、会場に集まる世界各国のガーデンと比べられます。取り上げるのは、東京都心の都立庭園4か所(六義園・小石川後楽園・浜離宮恩賜庭園・旧古河庭園)と水戸の偕楽園です。開園時間・休園日・入園料・最寄り駅は公式サイトで確認しました。数値は2026年9月11日時点のものです。
1. 早見表
| 庭園 | 最寄駅 | 開園時間 | 休園日 | 入園料(一般) |
|---|---|---|---|---|
| 六義園(文京区) | JR山手線・東京メトロ南北線 駒込駅 徒歩7分 | 9:00〜17:00(入園16:30まで) | 12月29日〜1月1日 | 300円 |
| 小石川後楽園(文京区) | JR総武線 水道橋駅/東京メトロ 後楽園駅 | 9:00〜17:00(入園16:30まで) | 12月29日〜1月1日 | 300円 |
| 浜離宮恩賜庭園(中央区) | 都営大江戸線・ゆりかもめ 汐留駅/JR・東京メトロ 新橋駅 | 9:00〜17:00(入園16:30まで) | 12月29日〜1月1日 | 300円 |
| 旧古河庭園(北区) | JR京浜東北線 上中里駅/東京メトロ南北線 西ヶ原駅 徒歩7分 | 9:00〜17:00(入園16:30まで) | 12月29日〜1月1日 | 150円 |
| 偕楽園(茨城県水戸市) | JR常磐線 水戸駅(梅まつり期は臨時駅「偕楽園駅」) | 6:00〜19:00(2月中旬〜9月30日)/7:00〜18:00(10月1日〜2月中旬) | 本園に定期休園日なし | 320円 |
都立庭園は65歳以上が割引、小学生以下と都内在住・在学の中学生が無料です。偕楽園は満70歳以上が半額です。65歳以上や小人の金額は、下の各庭園の説明にあります。
2. 東京の都立庭園4か所
六義園
五代将軍徳川綱吉から下屋敷を与えられた柳澤吉保が、7年かけて築いた回遊式築山泉水庭園です。国の特別名勝に指定されています。入園料は一般300円、65歳以上150円、小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料です。アクセスはJR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅(南口)から徒歩7分、都営三田線の千石駅から徒歩10分です。公式サイトの花の見ごろ情報では、春はコブシ・ツツジ・ソメイヨシノ・フジ・シダレザクラ、秋はイチョウ・モミジ・ドウダンツツジが紹介されています。
小石川後楽園
六義園と並んで江戸の二大庭園に数えられる庭園で、こちらも国の特別名勝・特別史跡です。入園料は六義園と同じ一般300円、65歳以上150円。東門はJR総武線 水道橋駅西口から徒歩5分、東京メトロ後楽園駅2番出口から徒歩6分、西門は都営大江戸線 飯田橋駅C3出口から徒歩3分です。
浜離宮恩賜庭園
海水を引き入れる「潮入の池」が今も残る、江戸時代の代表的な大名庭園です。入園料は一般300円、65歳以上150円です。大手門口へは都営大江戸線・ゆりかもめの汐留駅から徒歩7分、JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線の新橋駅から徒歩12分。中の御門口へは汐留駅から徒歩5分です。公式サイトの花の見ごろ情報に載っているのは、春はサクラ・フジ・ナノハナ、秋はコスモス・ヒガンバナなどです。
旧古河庭園
武蔵野台地の高低差を生かし、丘の上に洋館、斜面に洋風庭園、低地に日本庭園を配した庭園です。日本庭園部分は京都の庭師・七代目小川治兵衛の作庭で、洋館・洋風庭園は建築家ジョサイア・コンドルの設計とされています。入園料は一般150円、65歳以上70円と、都立庭園の中では控えめです。アクセスはJR京浜東北線 上中里駅、東京メトロ南北線 西ヶ原駅からいずれも徒歩7分。秋はバラと紅葉が見どころで、2026年は「秋のバラフェスティバル」が10月10日〜11月6日に開催予定です。
六義園と旧古河庭園を両方訪ねるなら、共通入園引換券(園結びチケット、一般400円)が使えます。
3. 水戸・偕楽園
水戸市の偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつです。本園の開園時間は、2月中旬〜9月30日が6:00〜19:00、10月1日〜2月中旬が7:00〜18:00です。本園に定期的な休園日はありません。入園料は一般(15歳以上)320円、小人160円で、満70歳以上は半額です。梅まつり期間(毎年2月中旬から3月末頃)以外は、茨城県民が証明書の提示で無料になり、開門から午前9時までは誰でも無料です。園内の御殿建築「好文亭」は別料金(一般230円)で、休館は12月29日〜31日です。
梅の見頃は、JR東日本の Web メディア「JREメディア」の記事(2026年2月17日公開)によると、例年2月中旬から3月中旬です。早咲きの梅は1月中旬ごろから咲き始め、4月上旬まで楽しめるとされています。この時期に合わせて、JR常磐線には臨時駅「偕楽園駅」が設けられます。JR東日本の公式サイトの駅一覧にも載っている駅です。2026年は2月11日・14日・15日、2月21日〜28日、3月1日〜8日・14日・15日、3月20日〜22日の9時48分〜16時33分に、下りの特急列車と普通列車が臨時停車しました。上り列車は通過するため、帰りは水戸駅から乗車します。開設日程は年によって変わるので、行く年の公式発表を確認してください。梅まつり期間以外に訪ねる場合は、水戸駅からバスを利用します。
国土交通省の公式サイトによると、1984年以降に開催されたA1クラスの国際園芸博覧会では、政府出展として「日本庭園」がテーマに使われてきました。日本でのA1クラス開催は1990年の大阪「国際花と緑の博覧会」以来、2027年の横浜花博が2度目です。2027年の政府出展の具体的な内容は、公式サイトで確認できませんでした。
4. 回り方の例
東京の都立庭園4か所は、いずれも入園料が安く、休園日は年末年始だけです。日帰りで2〜3か所を回りやすい距離にあります。六義園(駒込駅)と旧古河庭園(西ヶ原駅・上中里駅)は、どちらも東京メトロ南北線の駅が最寄りで、共通引換券を使えば同じ日に2園を回れます。浜離宮恩賜庭園は最寄りが汐留駅と新橋駅なので、横浜方面への行き帰りに寄りやすい庭園です。
水戸の偕楽園は東京から離れているので、梅の時期に日帰りか一泊で訪ねることになります。臨時駅「偕楽園駅」が使える期間に合わせて計画すると、水戸駅からのバス乗り継ぎを省けます。
5. 編集部の考え
花博で世界各国のガーデンを見る前に、六義園や旧古河庭園のような回遊式の日本庭園を一度見ておくと、様式の違いに気づきやすくなると考えます。旧古河庭園は入園料が安く、洋風庭園と日本庭園が同じ敷地にあるので、二つの様式を短い時間で見比べられる庭園だと思います。
偕楽園の梅の例年の見頃(2月中旬〜3月中旬)は、花博の開幕(2027年3月19日)の少し前にあたります。開幕前の週末に偕楽園へ、開幕後に花博へ行けば、時期をずらして両方を見られます。